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剛腕ミジオロウスキー デビューから11イニング無安打の新記録樹立

2025.6.21 13:55 Saturday

【ツインズ6-17ブリュワーズ】@ミネアポリス/ターゲット・フィールド

 剛腕ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブリュワーズ)はデビュー戦で5イニングを無安打に抑える好投を見せ、大きな話題を呼んだ。しかし、日本時間6月21日の「アンコール・パフォーマンス」はさらに記憶に残るものとなった。

 ミジオロウスキーは敵地ターゲット・フィールドで行われたツインズ戦に先発。六回までパーフェクトに抑える快投を披露した。七回先頭のバイロン・バクストンに四球を与え、次打者マット・ウォルナーに6号2ランを浴びて初安打・初失点を喫したが、デビューから2戦2勝。チームも19安打17得点の猛攻を見せ、ツインズに大勝した。

 23歳のミジオロウスキーはブリュワーズの球団4位の有望株として大きな期待を背負っている右腕。日本時間6月13日のカージナルス戦でデビューし、5イニングを無安打に抑える好投を見せた。2度目の登板は悪天候で中止となってしまったが、余分に与えられた休養がミジオロウスキーを動揺させることはなかった。

 ミジオロウスキーはツインズを相手に七回途中まで6三振、1四球と安定したピッチング。先発投手がデビューから11イニング連続で無安打に抑えたのはMLB史上初めてのことである(1900年以降)。

 試合前、ブリュワーズのパット・マーフィー監督はデビュー戦でミジオロウスキーが降板する原因となった右足首の捻挫とけいれんについて心配していないかどうかを尋ねられた。しかし、指揮官は全く心配していなかったようだ。

 マーフィー監督は「彼の反応のほうが心配だよ。何カ月も大きな期待を浴び、デビュー戦の相手は素晴らしいチームだった。5イニングを無安打に抑えてチームが勝つ。信じられないくらい素晴らしいことだからね」と語った。

 ミジオロウスキーの反応について、欠点を見つけるのは難しいだろう。今日の試合では、すべての球種を駆使しながらツインズ打線を翻弄。初回だけを見ても、ウォルナーを88マイルのカーブで空振り三振に仕留め、ウィリー・カストロに対しては95.5マイルのスライダーを投げ込み、二者連続の空振り三振を奪った。

 その後の3つの三振は最速102.1マイルを計測した直球で奪ったものだった。そして、この試合最後の三振は94.4マイルのチェンジアップに対し、コディ・クレメンスのバットが止まらなかった。

 三振を奪えなかったときも、ミジオロウスキーは強い打球を打たせなかった。六回までにツインズ打線が放った初速90マイル以上の打球は4本だけ。アウト18個の内訳は、ゴロ6つ、フライ6つ、そして三振6つだった。

 身長201センチの新人に対し、六回までにツインズ打線はヒット性の打球をほとんど打てなかった。最もいい当たりは、五回にライアン・ジェファーズが放った初速102.8マイルのライナー。しかし、ブリュワーズのアイザック・コリンズがこれを好捕し、ミジオロウスキーのパーフェクト投球を守った。

 もう一つ、ちょっとした脅威となったのは六回の最後の投球。ツインズのクリスチャン・バスケスがフルカウントからのスライダーを打ち返し、左中間のウォーニングトラックまで運んだが、コリンズがフェンスの手前で捕球した。

 ブリュワーズは3点リードで迎えた七回に5点を追加してリードを拡大。ミジオロウスキーは七回の先頭打者に四球を与え、次打者に2ラン本塁打を浴びて降板したが、デビュー戦に続いて見事な投球を見せ、チームを勝利に導いた。なお、デビューからの2先発で被安打(1)よりも多くの勝利(2)を挙げた投手は、1900年以降でミジオロウスキーが初めてである。


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