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ドジャース敗れる 正捕手ウィル・スミスはナ・リーグ首位打者に浮上

2025.6.22 14:06 Sunday

【ドジャース3-7ナショナルズ】@ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、カル・ローリー(マリナーズ)が驚異的なシーズンを送っていることを知っている。マリナーズの正捕手であるローリーは今季、両リーグ一番乗りでシーズン30本塁打に到達。殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチを抜き、捕手による前半戦の最多本塁打記録をすでに更新した。

 しかし、ロバーツ監督は自分自身が「中立な評価者」ではないことを認めつつ、ローリーのことを球界最高の捕手であるとは考えていない。ロバーツ監督にとって、「球界最高の捕手」の称号はウィル・スミスのものなのだ。

 ロバーツ監督は「私の個人的な意見としては、ウィル・スミスがナンバーワンだ。彼は重要な場面でヒットを打つことができるし、スローイングも素晴らしい。投手陣との連携にも長けている。だから、私にとってはウィル・スミスがナンバーワンだ」と語る。

 そして、長きにわたる安定性も見逃せない。スミスは数年間にわたり、球界でもトップクラスの捕手として活躍を続けてきた。今季の前半戦はキャリアのなかでも最高クラスのパフォーマンスを見せており、自身初のオールスター先発出場に向けて、着実に歩みを進めている。日本時間6月22日、ドジャースはナショナルズに3-7で敗れたが、スミスは本塁打と二塁打を1本ずつ放ち、4打数2安打1打点の活躍を見せた。

 今季のスミスはナショナル・リーグに限らず、メジャーリーグ全体でも屈指のオールラウンドな打者の一人だ。今日の試合が終わった時点で打率.328をマークし、同僚のフレディ・フリーマン(.322)を抜いてナ・リーグの首位打者に浮上。また、OPS.969は大谷翔平(.996)に次いでナ・リーグ2位の数字である。有望株ドルトン・ラッシングへの期待も大きいが、スミスは頼れる正捕手として、常勝軍団を牽引し続けている。

 なお、ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場して4打数ノーヒット2三振。3試合ぶりのノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.288、出塁率.387、OPS.996となった。あす日本時間6月23日に行われるナショナルズ3連戦の最終戦で今季2度目の登板が予定されている。


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