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パドレスがサヨナラ勝ち 途中出場のイグレシアスが試合を決める

2025.6.23 08:30 Monday

【パドレス3x-2ロイヤルズ】@サンディエゴ/ペトコ・パーク

 パドレスは今日のためにホセ・イグレシアスと契約したと言っても過言ではないだろう。35歳のイグレシアスは日本時間6月23日のロイヤルズ戦に途中出場し、プレーしたのはわずか3イニングだけだった。しかし、その3イニングを今日以上に活用した試合は過去にあっただろうか。

 七回2死満塁のチャンスで代打として登場したイグレシアスは、カウント0-2と追い込まれたものの、同点に追いつく2点タイムリーを放った。その後は二塁の守備に就き、九回にはスムーズな中継プレーでロイヤルズの勝ち越しを阻止。そして九回1死二、三塁のサヨナラ機で再び打席が回ってきた。

 イグレシアスは遊撃ボビー・ウィットJr.へのゴロを放ったが、この打球は三塁走者のルイス・アライズが生還するには十分だった。イグレシアスの一打が野選となり、パドレスは3-2でサヨナラ勝ち。ロイヤルズとの3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

 パドレスのマイク・シルト監督がイグレシアスを起用したのは、2点を追う七回2死満塁の場面。ロイヤルズの左腕アンヘル・セルパに対し、左打者のジェイク・クロネンワースの代打としてイグレシアスが登場したが、ロイヤルズのマット・クアトラーロ監督はセルパに代えて右腕ルーカス・アーセグをマウンドに送った。つまり、実質的には「クロネンワースvs左腕」と「イグレシアスvs右腕」のどちらを選ぶかという選択だったのだ。

 今季のイグレシアスは右腕に苦戦していたため、シルト監督の選択は理にかなうものではなかった。また、シーズンを通して、重要な場面でクロネンワースに代打が送られることはめったになく、異例の選択だったと言えるだろう。しかし、この起用が上手くハマった。イグレシアスはライトへの2点タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。

 パドレス先発のランディ・バスケスは7回5安打2失点の好投を披露。失点は六回に浴びたサルバドール・ペレスの9号2ランによる2点だけだった。その一打を除けば、安定したピッチングを見せ、自己最長となる7イニングを投げ抜いた。

 バスケスが好投を見せるなか、パドレス打線はロイヤルズ先発のセス・ルーゴを攻略できず、初回先頭のフェルナンド・タティスJr.がヒットを放ったあと、18人連続アウト。しかし、七回1死二塁の場面でルーゴが降板すると、ロイヤルズのリリーフ陣を攻略し、見事に逆転勝利を収めた。


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