今永の復帰登板が決定 今永の復帰がカブスのローテに与える影響は?
2025.6.24 11:41 Tuesday
カブスのクレイグ・カウンセル監督は、ある物事について必要となる数日前に決断を下すようなタイプではない。常に多くの物事が動いており、予測不能なことが起こる可能性もあるからだ。
カブスの先発ローテーションについて、現時点でわかっているのは今永昇太が今週から復帰し、日本時間6月27日のカージナルス戦に先発する予定であるということ。それ以外にも決断が必要な物事が控えているが、そちらについては今後数日以内に明らかになる見込みだ。
カウンセル監督は先週末、「前もって考えておくのが我々の仕事だが、いろんな物事が起こるものだ。あらゆる可能性を想定し、様々なシナリオを準備しておき、決断を下さなければならない日まで、日々を過ごしていく」と語っていた。
カージナルス4連戦の初戦にはベン・ブラウン、2戦目にはジェイムソン・タイオンが先発する。3戦目と4戦目の先発投手は未定となっていたが、3戦目にはマシュー・ボイド、そして4連戦の最終戦に今永が先発することが決まった。
今永は日本時間6月21日にマイナーAAA級アイオワでのリハビリ登板を行っており、五回途中までに8つの三振を奪う好投を披露。そこから中5日でメジャーのマウンドに復帰することになる。
復帰登板が決まった今永だが、しばらくのあいだは慎重な起用になることが予想される。左ハムストリングを痛めて15日間の負傷者リストに登録されていた今永は、直近のリハビリ登板で72球を投げた。次はメジャーでの登板となるが、徐々に球数を増やしていくような形となるだろう。
トミー・ホットビー投手コーチは今永について「ショウタにはこれからも取り組んでいかなければならないことがいくつかある」と語っている。その一方で「彼がチームにもたらすものや彼の人間性の素晴らしさを考えると、彼がチームに戻ってきてくれるのは本当に素晴らしいことだ」と今永の復帰を歓迎した。
カウンセル監督はしばらくのあいだ、6人制のローテーションを採用する可能性を排除していない。しかし、もし5人制のローテーションを維持するのであれば、ブラウン、ケイド・ホートン、コリン・レイの3人のうち誰かがローテから外れることになる。
有望株ホートンは今永の欠場中に結果を残し、チームからの信頼も築き始めている。ブラウンは素晴らしいピッチングを見せた試合がある一方、大崩れする試合もあり、好不調の波の大きさが課題だ。ベテランのレイも見事な活躍を見せているが、リリーフ起用の適性も持ち合わせている。
先発ローテーションの一角を担うタイオンは「それぞれの選手が自分の役割を果たしたことがチームの助けになったと思う。ブルペンでもう1度投げたいとか、登板の間隔を1日空けたいとか、ショウタにとっても焦る必要がないという点で助けになっただろう。この日までに復帰しなければならない、という具体的な目標はなかったと思う。自分のプロセスを経て、万全の状態に戻ることが重要だったんだ」と語る。ホートンやレイがしっかり役割を果たしたことにより、今永もじっくりと調整を行うことができたというわけだ。
「リハビリ登板を見たけれど、ショウタはいい状態だ。彼は本当にいい状態で戻ってくると思うし、彼は球界最高の投手の一人でもあるから、本当に興奮しているよ」とタイオン。今永の欠場期間を乗り切ったカブスにいよいよエース左腕が戻ってくる。