ヌートバー弾などでカージナルスがカブスを撃破 鈴木は4打数1安打
2025.6.24 13:15 Tuesday
【カージナルス8-2カブス】@セントルイス/ブッシュ・スタジアム
カージナルスのオリバー・マーモル監督は、首位カブスとの今季初対戦を前に「自分のチームは単打と二塁打に重点を置くことで本塁打不足を補っている」と分析したことを明かしていた。しかし、日本時間6月24日のカブス戦のアプローチは明らかに異なっていた。強打のカブスに対し、カージナルスの左打者たちが鮮やかな一発攻勢を見せたのだ。
試合前の時点でカージナルスはチーム全体の本塁打数がカブスより39本も少なかった。しかし、ラーズ・ヌートバーの一発で先制すると、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソン、ノーラン・ゴーマンにも一発が飛び出し、先発のマシュー・リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投。約2万7000人の地元ファンの前で、カブスを8-2で破った。
カージナルスの1試合4本塁打は、日本時間5月1日に行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合以来となる今季最多タイの数字である。1試合に4本の2ラン本塁打が飛び出したのは、MLB.comのリサーチによると、2020年9月10日のタイガース戦以来。このときはヤディアー・モリーナ、タイラー・オニール、レーン・トーマス、ランヘル・ラベロがそれぞれ2ラン本塁打を放った。六回にはカブスのピート・クロウ=アームストロングがドノバンの大飛球を好捕し、カージナルスは惜しくも今季初となる1試合5本塁打を逃した。
カージナルスにとっては、いい形でカブスとの4連戦をスタートすることができた。試合前の時点で4.5ゲーム差。今日の勝利でカージナルスはナ・リーグ中地区の2位タイに浮上し、カブスとのゲーム差は3.5に縮まった。
ちなみに、伝統的なライバル関係にある両チームが日本時間6月24日にシーズン初対戦となるのは、1997年以降では最も遅い時期である。今回はセントルイスでの4連戦、次は7月上旬にシカゴでの3連戦が組まれており、その後は8月上旬にセントルイスで3試合、レギュラーシーズンの最終カードとしてシカゴで3試合を戦う予定だ。
カージナルスは四回2死からヌートバーの10号2ランで先制すると、カブスは直後の五回にカーソン・ケリーのタイムリーで反撃。しかし、カージナルス先発のリベラトーアは1死満塁のピンチでイアン・ハップを併殺打に仕留め、チームのリードを保った。
その後、カージナルスは五回にドノバンの5号2ランとバーレソンの9号2ランで4点を追加。六回にはゴーマンも5号2ランを放ち、リベラトーアは7イニングを6安打2失点に抑える好投で今季5勝目を手にした。
なお、カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打2三振。八回にライトへのヒットを放ち、2試合連続安打とした。今季の打撃成績は打率.256、出塁率.311、OPS.846となっている。