今夏のトレード・デッドラインで移籍する可能性が最も高い選手は?
2025.6.25 09:32 Wednesday
日本時間6月25日、ESPNのジェフ・パッサン記者とカイリー・マクダニエル記者は今夏のトレード・デッドラインにおける「トレード候補トップ50」のランキングを公開した。
トレード候補に挙げられた選手たちは、実際にトレードされた場合に、移籍先のチームにどれだけの価値をもたらすかという基準でランク付けされている。また、上位30選手については、トレードされる可能性がパーセンテージで示されている。たとえば、ランキングの1位はアレックス・ブレグマン(レッドソックス)だが、パッサン記者とマクダニエル記者は、ブレグマンがトレードされる可能性はわずか「10%」としている。
では、トレードされる可能性が最も高い選手は誰か。それはルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)で、トレードされる可能性は「90%」と見積もられている。
ロバートJr.は以前からトレードの噂が絶えず、今季限りでホワイトソックスとの6年契約が終了。2026年と2027年はそれぞれ年俸2000万ドルの球団オプションとなっている。ロバートJr.は2023年に38本塁打&20盗塁を記録してオールスター・ゲーム選出を果たしており、シルバースラッガー賞も受賞。当時であれば、年俸2000万ドルはかなり手頃な価格と判断されただろう。しかし、2024年以降は低迷が続いており、今季は71試合に出場して打率.184、OPS.573、三振率31.3%という成績。ただし、守備と走塁の貢献度は依然として高く、打撃の復調を期待して獲得に動くチームが現れるかもしれない。
パッサン記者とマクダニエル記者は、ロバートJr.のほかに4選手をトレード確率「70%以上」に挙げている。その4選手とは、オリオールズのライアン・オハーン(85%)、レンジャーズのアドリス・ガルシア(80%)、オリオールズのザック・エフリン(75%)、オリオールズのセドリック・マリンズ(70%)という顔ぶれだ。オリオールズが売り手に回ると予想されていることがよくわかる。
オハーンは今回の「トレード候補トップ50」において10位にランクイン。今季はトレード候補に挙げられている選手のなかでも群を抜いて好調なシーズンを過ごしており、ここまで65試合に出場して打率.305、10本塁打、出塁率.387、OPS.867の好成績をマーク。オハーンが最もフィットする移籍先の候補の一つとしてマリナーズが挙げられており、MLB.comでマリナーズを担当するダニエル・クレーマー記者がある情報筋から得た情報によると、マリナーズは内野の両コーナー(一塁と三塁)のアップグレードを狙っているという。一塁手であるオハーンの獲得に動く可能性は十分にありそうだ。
なお、菅野智之(オリオールズ)は44位にランクイン。チームが売り手に回ることが有力視されるなか、メジャー1年目の菅野の動向にも注目が集まりそうだ。