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レンジャーズ逆転勝ち 三者連続アーチでリード許すも競り合いを制す

2025.6.25 11:36 Wednesday

【オリオールズ5-6レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

 日本時間6月25日、レンジャーズ先発のジェイコブ・ラッツはノーヒッターを達成することはできなかったかもしれないが、重要なことを成し遂げた。メジャーリーガーとしてのキャリアのなかで初めて、6イニングを投げ抜いたのだ。

 ラッツは先発ローテーションに定着しているわけではなく、スポットスターターとしての登板だった。今後もこの役割を担うことが増えると思われるが、今季2度目の先発登板で6回0/3を投げて被安打1、奪三振4、与四球3、失点2という好投を披露。六回までオリオールズ打線を無安打に封じ、延長戦の末にオリオールズを6-5で破ったチームの勝利に貢献した。

 ラッツは七回先頭のラモン・ローレアーノに初安打を許し、続くガナー・ヘンダーソンに四球を与えたところで降板。2番手のクリス・マーティンがオリオールズ打線に三者連続本塁打を浴びたため、ラッツには2失点が記録された。

 レンジャーズはスプリング・トレーニングから先発投手陣に故障者が続出。先発投手の頭数が不足しており、それをカバーする役割がラッツに求められていた。

 ジョン・グレイとコディ・ブラッドフォードは戦列復帰に向けて順調に前進しているとみられていたが、ブラッドフォードは左肘の手術を受けることが決定。ラッツが担う役割はより重要なものとなったが、その期待に見事に応えてみせた。

 今季のオリオールズが左腕を苦手としていることもラッツの好投を後押ししただろう。ラッツは序盤3イニングをパーフェクトに抑える最高の立ち上がり。四回先頭のジャクソン・ホリデイに四球を与えたが、次打者を併殺打に仕留め、打者3人で終わらせた。五回も先頭打者を歩かせたものの、後続3人をいずれも空振り三振に仕留め、オリオールズ打線に付け入る隙を与えなかった。

 六回まで無安打ピッチングを続けたラッツだが、七回に初安打と四球で一、二塁のピンチを招いて降板。このあと、マーティンがゲーリー・サンチェスに3号3ラン、ラモン・ウリアスに6号ソロ、ライアン・オハーンに11号ソロとまさかの三者連続アーチを浴び、オリオールズに逆転を許した。マーティンは打者3人に投げただけで降板。3番手のホビー・ミルナーが後続3人を抑え、イニングを終わらせた。

 逆転を許したレンジャーズだったが、試合終盤に意地を見せ、八回にジョナ・ハイムの犠飛で5-5の同点に。そして十回1死三塁の場面で、サム・ハガーティの内野ゴロの間に三塁走者のエバン・カーターが本塁に突入。チャレンジの末に判定が覆ってセーフとなり、この1点が決勝点となった。


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