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カブスに投手補強の噂 CY賞右腕・アルカンタラ、ケラーらを注視

2025.6.26 10:14 Thursday

 日本時間6月26日、ナ・リーグ中地区首位のカブスに投手補強の噂が出た。直近6試合のうち5試合に敗れたカブスは、2位のカージナルスとブルワーズにわずか2.5ゲーム差まで迫られている(25日終了時点)。開幕から首位を走ってきたカブスの失速の要因は、エース・今永昇太を欠く先発ローテ。先発ローテは直近28イニングで33自責点を許しており、今永の復帰が迫るとはいえ、補強が必要な状態だ。

 情報筋によると、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは、シカゴ・カブスが既にマーリンズの右腕サンディ・アルカンタラとエドワード・カブレラをはじめ、「他にも多数」の選手に問い合わせを行っていると報じた。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、カブスがパイレーツの右腕ミッチ・ケラーを「熱望している」と述べ、アスレチックスの右腕ルイス・セベリーノを「注視している」と付け加えている。しかし、ナイチンゲールは、アスレチックスがセベリーノと総額6700万ドル(アスレチックス史上最高額契約)を結んでからわずか6~7ヶ月でセベリーノをトレードに出す可能性は極めて低いと述べている。

 その中でも、アルカンタラは現在トレード市場で最も人気のある投手だ。2022年にサイ・ヤング賞に輝いた29歳は、今季は15先発で防御率6.69と不調。しかし、6月に入ってからは4先発で防御率2.74と本来の姿を取り戻しつつある。さらに来季の年俸は1730万ドルに過ぎず、2027年には2100万ドルのオプションが付帯するリーズナブルな契約も、人気の一因だ。

 そして、パイレーツのケラーも同様に長期契約が残る。ケラーは向こう3年で約5500万ドルの契約が見込まれている。今季は16先発で1勝10敗と大きく負け越しているが、11回のクオリティスタートを記録しており、表面上の数字よりも内容は良い。三振こそ少ないが、与四球率や被本塁打率はキャリアベストを維持しており、FIP3.25はメジャー19位の高水準だ。

 加えて、アルカンタラの同僚であるカブレラも向こう3年間は調停期間であり、FAまで保有期間が長い。これらの投手の獲得は、金銭の負担も、対価となるプロスペクトの負担も決して小さくないだろう。ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)やザック・エフリン(オリオールズ)もカブスにとっての選択肢となる可能性があるが、それぞれの球団(特にダイヤモンドバックス)が売り手に回るかはまだ不透明だ。ローゼンタールは、どちらのベテラン投手も今季限りでFAとなるレンタル物件であることに言及。多額の投資やプロスペクトの見返りを必要としないため、カブスにとってより受け入れやすいかもしれないと述べている。


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