デグロムが7回まで無安打の快投 レンジャーズを快勝に導く
2025.6.26 13:06 Thursday
【オリオールズ0-7レンジャーズ】@ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ
日本時間6月26日、ジェイコブ・デグロムが七回までノーヒットノーランの快投を見せ、レンジャーズを快勝に導いた。
レンジャーズは前日も先発のジェイコブ・ラッツが六回まで無安打ピッチングを見せ、オリオールズに勝利。きょう26日もデグロムが終盤に差し掛かるまで無安打ピッチングを披露したことで、ラッツとデグロムはレンジャーズの球団史上初めて、2試合続けて6回以上無安打ピッチングを見せた先発投手コンビとなった。
実力者が揃うオリオールズ打線を2試合続けて抑えられた要因は、チェンジアップだった。オリオールズ打線がチェンジアップに相性が悪いというデータを生かし、前日先発のラッツはチェンジアップを多用。そしてきょうのデグロムも、普段は3巡目から織り交ぜることが多いチェンジアップを序盤から投じた。
「打線の攻撃の仕方を見ると、2球種(直球とスライダー)に張れる方がずっと楽だ。だから序盤から組み合わせを変えて、試合中も組み合わせ続けるように努めた」とデグロムは語り、初回から2つの三振をチェンジアップで奪った。
デグロムは、今季これまでの投球割合9%を大きく上回る21%の割合でチェンジアップを投じ、オリオールズ打線を圧倒。六回までは一人の走者も許さず、パーフェクトピッチングを展開した。
しかし、七回には2四球を与え、八回には先頭のコルトン・カウザーに初安打を許したところで降板。7回無失点1安打7三振2四球の圧倒的な内容でマウンドを降りたレンジャーズのエースに対し、敵地のファンからもスタンディングオベーションが降り注いだ。
デグロムはこれで五回以上投げて2失点以下の登板を13登板連続で記録している。これはレンジャーズ、そして前身のセネターズ時代から球団史上最長の記録であり、今季のMLBでも最長の記録だ。健康状態が大きく懸念されていたデグロムだが、今季はまだ故障者リスト入りはなし。チームトップの16先発、95回1/3を消化している。
ただ、エースのデグロムが休みなく好投を続けてもなお、レンジャーズはまだ本調子に至っていない。きょうの勝利でようやくシーズン40勝目に到達し、借金を1に減らしたばかりだ。
そして、次のシリーズは2ゲーム差で追いかける同地区2位・マリナーズとの3連戦。2試合続けて先発が快投、そしてきょうは打線も7得点と爆発し、レンジャーズは良い流れのまま本拠地でマリナーズを迎え撃つことになる。