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カブスが投打噛み合って快勝 首位を脅かすカージナルスを下す

2025.6.26 15:07 Thursday

【カージナルス0-8カブス】@セントルイス/ブッシュ・スタジアム

 日本時間6月26日、イアン・ハップの先頭打者弾で勢いづいたカブスがカージナルスに大勝した。ハップの本塁打を皮切りに数イニングにわたって猛攻が続き、先発のマシュー・ボイドも6回を無失点に抑える好投。投打が噛み合ったカブスは8対0で勝利し、2位に迫っていたカージナルスとのゲーム差を3.5に広げた。

 カブスは直近6試合で5敗と苦戦中。開幕から地区首位をキープしてきたが、ついに2位のブリュワーズやカージナルスに2.5ゲーム差に迫られていた。前日も7対8で敗れたカブスだったが、きょうは序盤からカージナルスを寄せ付けずに圧倒した。

 初回にハップが試合の初球を捉えて先頭打者本塁打を放つと、二回にはリース・マグワイアの2ラン本塁打、三回にはカイル・タッカーのソロ本塁打が飛び出すなど、カブスは五回までに8点のリードを築いた。

 そしてきょうは先発のボイドが好投。ボイドはシーズン防御率を2.65にまで下げ、3三振、散発の3安打、無四球という好投でチームトップの今季11度目のクオリティスタートを達成した。

 カブスは、ボイドの降板後もブルペンが相手打線を寄せ付けず、大量の8点リードを維持して逃げ切った。クレイグ・カウンセル監督は「我々が必要としていた勝利だった。最高の、最高の勝利だった」ときょうばかりは手放しでチームを絶賛した。

 ここ1週間のカブスは投打が噛み合っていなかった。直近7試合では打線が平均5.9得点、チームOPS.865を記録しているにもかからず、その期間はわずか2勝。それ以前の19試合では平均3.4得点、チームOPS.650だったにもかかわらず、12勝を記録していた。

 特に、先発投手陣のクオリティはカブスにとって大きな課題となっている。今永昇太、ジャスティン・スティールの両エースを欠くカブスの先発ローテは健闘を重ねてきたものの、最近は失速。直近3試合では、ジェイムソン・タイオン、ベン・ブラウン、コリン・レイは合計14回1/3を投げて23失点を喫した。その中でボイドは直近6先発で防御率は1.49と調子を上げ、チームを救っている。

 ボイドは「シーズン中はこういう小さなトラブルも時々あるけど、自分たちの実力は分かっている。今日は楽しかったよ」とコメント。ブリュワーズ、カージナルスの猛追は続くが、あすはついに今永が故障者リストから復帰し、ライバルを突き放しにかかる。

 なお、カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数無安打1四球に終わった。今季成績は打率.258、OPS.853となっている。


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