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ニック・マルティネスがノーヒッターに迫る快投 スティアーは3本塁打

2025.6.28 13:54 Saturday

【レッズ8-1パドレス】@シンシナティ/グレートアメリカン・ボールパーク、6月27日(日本時間28日)

 球団史上最高の2年間、1975~76年のビッグ・レッド・マシンのメンバーたちがワールドシリーズ制覇50周年の記念式典に出席した夜、2025年のレッズのメンバー2人が最上級のパフォーマンスを見せた。

 先発のニック・マルティネスは八回までパドレス打線をノーヒットに抑える快投。一方、スペンサー・スティアーは第1打席から3打席連続で本塁打を放つ大活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献した。

 初回2死からジャクソン・メリルに四球を与えたマルティネスだったが、そこから22人連続でアウトにする安定感抜群のピッチング。九回先頭のトレントン・ブルックスに四球を与えたあと、次打者エリアス・ディアスに右中間フェンス直撃の二塁打を浴び、レッズでは2021年5月7日のウェイド・マイリー以来となるノーヒッターを達成することはできなかった。

 マルティネスは自己最多タイの112球を投げていたため、テリー・フランコーナ監督は初安打を打たれた時点で交代を決断。8回0/3を投げて1安打、6三振、2四球という快投を見せたマルティネスは、本拠地に集まった2万6746人の観衆からスタンディングオベーションを受けた。

 スティアーは2点リードの二回にパドレス先発のディラン・シースが投じた97マイル(約156.1キロ)の直球をとらえ、右中間への7号ソロ。四回にはシースのスライダーを打ち返し、レフトスタンドに2打席連発の8号ソロを叩き込んだ。

 パドレスは五回から2番手の松井裕樹を投入したが、レッズは先頭のエリー・デラクルーズがヒットを放ち、オースティン・ヘイズのタイムリー二塁打とギャビン・ラックスのタイムリーで2点を追加。1死後、スティアーが松井のスプリッターをとらえて3打席連発となる9号2ランを放ち、レッズは8-0と大きくリードを広げた。

 スティアーが1試合3本塁打を記録するのは初めて。レッズでは2021年6月6日のカージナルス戦でジェシー・ウィンカーが達成して以来となった。

 マルティネスは六回までに81球を投じていたが、七回をわずか9球で抑えたことにより、ノーヒッター達成のチャンスが生まれた。八回2死からジェイク・クロネンワースを低めのチェンジアップで空振り三振に仕留め、ノーヒッターを継続。惜しくも快挙達成こそ逃したが、チームを快勝に導く見事なピッチングだった。


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