カージナルスがガーディアンズ3連戦をスイープ 幼馴染コンビが躍動
2025.6.30 10:14 Monday
【ガーディアンズ0-7カージナルス】@クリーブランド/プログレッシブ・フィールド、6月29日(日本時間30日)
カージナルスは先発のマシュー・リベラトーアが七回途中まで無失点に抑える好投を見せると、ノーラン・ゴーマンは初回に6月6本目の一発となる7号先制3ランを放って援護。幼馴染コンビの活躍により7-0で快勝し、敵地でのガーディアンズ3連戦をスイープした。
リベラトーアとゴーマンはアリゾナのリトルリーグ時代からの友人という幼馴染。先制弾を放った左の大砲は、好投を見せた左腕について「彼がマウンドに立ち、僕が試合に出場しているとき、彼の支配的なピッチングを見たいと思うし、彼を援護してあげたいと思うんだ。本当に長いあいだ、彼のプレーを見てきたけれど、こうやって最高レベルの試合で彼のピッチングを見られるのは本当に素晴らしいことだよ」と語った。
カージナルスは七回にビクター・スコット2世の4号2ランでリードを広げると、八回にはペドロ・パヘスの犠飛とギャレット・ハンプソンのタイムリーで2点を追加してダメ押し。ノーラン・アレナドは今季13本目の二塁打を含む2安打を放ち、通算1900安打と400二塁打を達成した。
直近13試合で10勝3敗と勢いに乗っており、貯金9は今季最多。今季5度目のスイープを達成し、ガーディアンズ相手のスイープは球団史上初となった。また、首位カブスとのゲーム差は2.5に縮まり、ワイルドカード争いでもパドレスに1ゲーム差をつけて3位となっている。
そんなチームの現状に、選手たちも手応えを感じており、アレナドは「今の僕たちのプレーは信じられないくらいに素晴らしい」とコメント。通算1900安打はポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)、フレディ・フリーマン(ドジャース)、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)、アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)、マニー・マチャド(パドレス)に次ぐ現役6人目の快挙となったが、「守備のいいチームであることはわかっていたし、投手陣もある程度やってくれると思っていた。でも攻撃面は予想以上に健闘しているし、その一員でいられるのは楽しい。負ける気がしないんだ。最高の気分だよ」とチームの現状について語った。
5歳のときからの知り合いであるゴーマンとリベラトーアもチームに欠かせない戦力となっている。幼少期は同じチームでプレーし、高校ではライバル関係になった二人。2018年のドラフトでは、リベラトーアがレイズから全体16位、ゴーマンはカージナルスから全体19位で指名を受けた。その後、リベラトーアがトレードされ、二人は再び同僚に。2022年5月には同時にメジャー昇格が決まり、1日違いでメジャーデビューを果たした。
今季、リベラトーアは先発ローテーションの一角に定着し、すでに自己最多となる6勝をマーク。ゴーマンも6月に入ってから調子を上げており、月間打率.267、6本塁打、OPS.900をマークしている。そうした状況について、リベラトーアは「最高レベルの舞台でこれだけの結果が出ているのは本当に信じられない」と語った。
苦戦が予想された今季だが、予想以上の大健闘でポストシーズン進出だけでなく、地区優勝も狙える位置につけているカージナルス。25歳の幼馴染コンビが活躍すればするほど、3年ぶりのポストシーズン進出&地区優勝の可能性は高まっていくはずだ。