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タイガース・スクーバルが七回13Kの1安打ピッチングで今季10勝目

2025.6.30 10:58 Monday

【タイガース3-0ツインズ】@デトロイト/コメリカ・パーク、6月29日(日本時間30日)

 コメリカ・パークで8年ぶりに行われたサンデーナイトの一戦で、タリック・スクーバル(タイガース)がその支配力を見せつけた。昨季のサイ・ヤング賞投手である左腕は自己最多タイの13三振を奪い、七回1安打無失点という圧巻のピッチング。チームをツインズ3連戦の勝ち越しに導き、スクーバル自身は今季10勝目を手にした。

 スクーバルがサンデーナイトのマウンドに上がるのは、昨年8月にペンシルベニア州ウィリアムスポートで行われた「MLBリトルリーグ・クラシック」の試合に続いて2度目。特に序盤3イニングはツインズ打線を圧倒し、打者9人をパーフェクトに抑えただけでなく、7者連続を含む8個の三振を奪った。すべて空振り三振であり、8個中7個はチェンジアップで奪ったもの。ツインズ打線は試合を通して、スクーバルのチェンジアップをとらえることができなかった。

 28歳の剛腕はタイラー・アレクサンダーとダグ・フィスターが持つ9者連続三振の球団記録に並ぶことはできなかったものの、四回にライアン・ジェファーズから空振り三振を奪ったことで、早くもスタメン全員三振を達成。五回1死からタイ・フランスにヒットを浴びてパーフェクト投球が終了したが、ハリソン・ベイダーとブルックス・リーから10個目・11個目の三振を奪い、今季5度目・通算12度目となる2ケタ三振をマークした。

 六回には四球で走者を出したものの、後続を打ち取って無失点。七回にも2三振を奪い、自己最多の13三振に並んだ。相手打者のフランスがチェンジアップに狙いを定めるなか、スクーバルは99.7マイルの4シームを投げ込み、13個目の三振が初めての見逃し三振に。93球で7イニングを投げ抜いた。ちなみに、1安打以下で13個以上の三振を奪うのは球団史上初めての快挙だった。

 タイガースは初回にケリー・カーペンターが16号ソロを放ち、序盤からスクーバルを援護。四回にライリー・グリーンの19号ソロでリードを広げると、五回にはカーペンターがタイムリー三塁打を放ち、追加点を奪った。カーペンターは直近5試合で3本目のアーチ。その期間中は13打数6安打、打率.462と打撃好調だ。

 サンデーナイトの一戦を制したタイガースは今季53勝32敗。ドジャースと並び、メジャー最高勝率タイの座をキープしている。


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