ブルージェイズがヤンキース撃破 スプリンガーが7打点の大暴れ
2025.7.2 08:28 Wednesday
【ブルージェイズ12-5ヤンキース】@トロント/ロジャース・センター、7月1日(日本時間2日)
ブルージェイズは「カナダの日」に行われたヤンキースとの一戦に12-5で大勝。ジョージ・スプリンガーが2本塁打を含む4打数3安打7打点の大暴れを見せるなど、確実に好機を生かして逆転勝利を収め、アメリカン・リーグ東地区の3位ながら首位ヤンキースまで1ゲーム差に迫った。
4万人以上の大観衆が詰めかけたロジャース・センターが大きく沸いたのは七回だ。守備のミスで同点に追いつかれた直後に1死満塁のチャンスを迎えると、アーニー・クレメントのタイムリーで勝ち越しに成功。さらにスプリンガーがヤンキースのルーク・ウィーバーの4球目、カウント2-1からど真ん中に入ってきた直球をとらえ、左中間に13号グランドスラムを叩き込んだ。
今季2度目の1試合2本塁打で通算本塁打数を274に伸ばしたスプリンガーにとって、このグランドスラムはブルージェイズ移籍後100本目のアーチという節目の一発。球場全体が歓喜に沸くなか、スプリンガーは軽快にベースを一周し、タイラー・ハイネマンと思い切りハイタッチを交わした。
四回に12号ソロを放っていたスプリンガーは、八回にも2点タイムリーを放ち、キャリアハイとなる1試合7打点の大暴れ。昨季は145試合に出場して自己ワーストのOPS.674に終わったが、今季はここまで打率.270、13本塁打、47打点、OPS.853と強打を取り戻している。
「カナダの日」に輝いたのはスプリンガーだけではなかった。好守のアンドレス・ヒメネスは四回に5号同点3ラン。今季は開幕5試合で3本塁打を量産したあと、2カ月以上にわたって本塁打がなく、6月10日(同11日)にようやく敵地ブッシュ・スタジアムで4号アーチを放ったが、本拠地ロジャース・センターでの本塁打は3月31日(同4月1日)以来だった。
先発のケビン・ゴーズマンは立ち上がりに制球が定まらず、2四球などで2死満塁のピンチを招き、ジェイソン・ドミンゲスの2点タイムリーで先制を許したが、二回以降は立ち直って5回6安打2失点。守備のミスもあってリリーフ陣が同点に追いつかれたため、今季7勝目を挙げることはできなかったが、先発として最低限の役割を果たした。
しかし、やはり「カナダの日」のヒーローはスプリンガーだった。ブルージェイズはヤンキース4連戦の初戦から連勝。ヤンキースとのゲーム差を1に縮め、いよいよ地区首位の座が見えてきた。