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ブレーブス・セールが60日間のILへ移行 復帰は最短でも8月後半に

2025.7.2 09:16 Wednesday

 2日(日本時間3日)、ブレーブスは左肋骨の骨折で15日間の負傷者リスト入りしている左腕クリス・セールを60日間の負傷者リストへ移行したことを発表した。これによりセールは前半戦の残りを欠場し、最短でも8月下旬まで復帰できないことが確定した。

 セールが6月18日(同19日)のメッツ戦の九回に左肋骨を骨折したとき、復帰までには6~8週間が必要とみられていた。しかし、今回の措置により、昨季のサイ・ヤング賞投手であるセールは8月19日(同20日)まで復帰できないことになった。

 今季少なくとも2カ月以上を欠場するブレーブスの先発投手はセールが3人目だ。右腕レイナルド・ロペスは1試合だけ先発したあと、右肩の手術を受けて離脱。今季中に復帰できるとしても、登板はリリーフに限られる可能性がある。一方、若手右腕AJ・スミス=ショウバーは6月にトミー・ジョン手術を受け、今季の残りだけでなく、来季も欠場する可能性がある。

 セールが故障したのはメッツ戦の守備時。フアン・ソトが放った一塁方向へのゴロをダイビングキャッチし、一塁でアウトにするところまではよかったが、このプレーで左肋骨を骨折した。セールは次打者ピート・アロンソを空振り三振に仕留めたあと、ブランドン・ニモに内野安打を許したところで球数が116球となったため降板。完封にはあと1アウト足りなかった。

 昨季、自身初のサイ・ヤング賞に輝いたセールは今季最初の5先発で防御率6.17と不安定なスタートになったが、直近10先発では防御率1.23と素晴らしいパフォーマンスを披露。故障なく好投を続けていけば、2年連続サイ・ヤング賞の可能性もあったはずだ。

 故障者が続出するなか、ブレーブスは先発ローテーションの編成に苦戦しており、現在は20歳の新人右腕ディディアー・フエンテスをローテの一角として起用している。2005年生まれのフエンテスはマイナーAA級で5試合、AAA級で1試合投げただけでメジャー昇格が決定。ここまで2先発で0勝2敗、防御率10.80と打ち込まれているが、3度目の先発登板のチャンスも与えられる予定だ。

 なお、セールが60日間の負傷者リストに移ったことでロースターの40人枠に空きが生まれたため、ブレーブスはパイレーツとのトレードで右腕ハンター・ストラットンを獲得している。ストラットンは今季パイレーツで3試合に登板して防御率23.63、被打率.588と散々な成績。6月下旬にDFAとなり、そこをブレーブスが獲得に動いた。

 投手陣の柱であるセールを欠くブレーブス。逆転でのポストシーズン進出のためには、7月以降の巻き返しが必要だが、先発投手不足の状況が続いており、苦戦は避けられないだろう。


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