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レンジャーズ・デグロムの好投が続く 6回5安打2失点で今季9勝目

2025.7.2 12:54 Wednesday

【レンジャーズ10-2オリオールズ】@アーリントン/グローブライフ・フィールド、7月1日(日本時間2日)

 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)は来場者プレゼントで自身のユニフォームが配布される日に、マウンドに立つことになった。七回まで無安打に抑える快投を見せた前回登板に続き、またしてもオリオールズ戦での登板。前回が敵地、今回は本拠地という違いこそあったが、37歳のベテラン右腕は再び安定感のあるピッチングを見せ、チームを勝利に導いた。

 レンジャーズのクリス・ヤング編成本部長は先日、「我々が彼をこのチームに連れてきた理由は、勝つためだけではありません。ファンのみなさんに世界最高の投手の一人である彼の素晴らしいピッチングを観戦する機会を提供したかったんです。私も元投手ですが、ジェイコブほどの才能はありませんでした。彼はエリート級のパワフルな球威を持ち、それを投げ分ける能力も兼備しています。まさに芸術と言えるでしょう」と語っていた。

 本拠地グローブライフ・フィールドでオリオールズを相手にデグロムが見せたピッチングは、完璧ではなかったかもしれない。6イニングを投げ切るのに92球を要し、四回にはゲーリー・サンチェスに5号2ランを浴びた。それでも6回5安打2失点、6三振、1四球でクオリティスタートを達成。9勝目を挙げて6年ぶりの2ケタ勝利にリーチをかけ、今季の防御率は2.13となった。

 デグロムは4月18日(同19日)のドジャース戦以降、14先発連続で5イニング以上を投げて2失点以下に抑えている。これは前身のワシントン・セネタース時代も含めて球団史上最長の記録であり、今季のMLBでも最長記録だ。

 また、14先発連続で6安打以下かつ2失点以下に抑えたのは、20世紀以降のMLBにおいて、オープナーを除く先発投手のなかで最長記録。故障が増え、一時は限界説も囁かれたデグロムだが、サイ・ヤング賞2度の最強右腕は37歳になった今も健在だ。


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