フィリーズがパドレスに逆転勝ち 松井は3試合連続失点で防御率4.91
2025.7.3 10:38 Thursday
【フィリーズ5-1パドレス】@フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク、7月2日(日本時間3日)
新人右腕ミック・エイベルの乱調により、パドレスとのダブルヘッダー第1試合を落としたフィリーズだが、第2試合は5-1で勝利。先発のクリストファー・サンチェスが7回5安打1失点の好投を見せると、打線もパドレスの好投手ディラン・シースから2本塁打などで4点を奪って援護した。パドレスの松井裕樹は3試合連続で失点を喫し、今季の防御率を4.91としている。
今季のフィリーズの先発投手陣は、総合指標WARという観点から見ると、MLB史上でも屈指の数字を残す可能性がある。データサイト「ファングラフス」によると、フィリーズ先発陣はダブルヘッダーが始まる前の時点で、シーズン21.7のペースでWARを稼いでいる。もしこれを達成すると、1999年アストロズと並び、メジャー歴代32位の数字となる。ザック・ウィーラー、レンジャー・スアレス、サンチェス、ヘスス・ルザードらのここ最近のピッチングを見ると、さらにペースを上げる可能性もあるだろう。
その強力ローテーションの一角を担うサンチェスは、7イニングを1失点に抑える好投を見せ、チームの勝利に大きく貢献。四回にジャクソン・メリルのタイムリーで先制点を献上したが、それ以降はパドレス打線に追加点を与えず、打線の援護を待った。
フィリーズ打線は、サンチェスが失点した直後の四回、マックス・ケプラーの10号2ランで逆転に成功。五回にはブランドン・マーシュの3号ソロとニック・カステヤノスのタイムリーで2点を追加し、4-1とリードを広げた。
七回にはパドレスの2番手として松井裕樹が登板。先頭のマーシュをレフトフライ、続くトレイ・ターナーを空振り三振に仕留めたが、カイル・シュワーバーを四球で歩かせて降板となった。
パドレスは3番手としてエデュアルニエル・ヌニェスを投入し、フィリーズはシュワーバーの代走に俊足のヨハン・ロハスを起用。そのロハスが盗塁を決めてチャンスを作ると、アレック・ボームにタイムリー三塁打が飛び出し、ダメ押しの5点目を奪った。
フィリーズはその後、2番手のオライオン・カークリングと3番手のマット・ストラームが走者を出しながらも無失点に抑え、5-1で勝利。パドレスとのダブルヘッダーを1勝1敗のタイに持ち込んだ。