ヤンキースが5連敗 サブウェイ・シリーズでメッツに逆転負け
2025.7.5 11:38 Saturday
【メッツ6-5ヤンキース】ニューヨーク/シティフィールド、7月4日(日本時間5日)
ヤンキースが苦境に陥っている。先日のブルージェイズとの4連戦ではスイープ(4連敗)を喫し、ア・リーグ東地区の首位から陥落。この日、メッツ戦の敗北で連敗は5に伸び、直近21試合で15敗を喫している。
「何が起こっているのか、理解するのは難しい」と試合後に絞り出したのは、ヤンキースのルーク・ウィーバーだった。守護神として抜群の安定感を誇っていた右腕は、負傷者リストからの復帰後に一転して不調に。復帰後の7試合は防御率13.51と打ち込まれ、中でも被本塁打が増加している。
きょうのメッツ戦でも、ウィーバーの一発病が結果的に試合を決定づけてしまった。
クロスタウンライバル(同じ都市のホームを置くライバル)であるメッツの本拠地に乗り込んでの3連戦の初戦、ヤンキースは序盤に主導権を握った。先発マーカス・ストローマンが5回3失点と堅実にゲームメイク。打線もジェイソン・ドミンゲスのマルチ本塁打、アーロン・ジャッジの32号、コディ・ベリンジャーの13号で5得点を入れた。
しかし、リリーフ投手陣が仕事を果たせなかった。5-3とリードして迎えた六回、2番手イアン・ハミルトンがブレット・ベイティに9号ソロを被弾して1点差に。そして1点リードの七回、4番手のウィーバーがジェフ・マクニールに9号2ランを浴び、試合を5-6とひっくり返されてしまった。それが決勝点となり、メッツに5-6で敗北した。
先発のストローマンは「ルークが昨年、そして今年に入ってからもどれほど好調だったか、みんな忘れていると思う。だから、何度か苦戦したとしても、全体から見れば大したことはない」と、ウィーバーを庇った。アーロン・ブーン監督も「彼にはこれを乗り越える力がある。彼はキャリアの中で、成功と失敗を何度も経験してきた」と苦労人の守護神の復活に期待を寄せる。
そして、実際にヤンキースにとってはウィーバーの復活は必要不可欠だ。投手陣は今や故障者が続出し、代役候補は少ない。救援右腕フェルナンド・クルーズに加え、先発右腕クラーク・シュミットも故障離脱となり、ヤンキースは厳しい運用を迫られている。
また、ヤンキースのジャッジは「2番・ライト」でスタメン出場。32号ソロを含む4打数2安打で、シーズン成績は打率.365、OPS1.214に改善した。