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誠也が両リーグ最速で75打点に到達 同僚は球宴選出を熱望

2025.7.6 11:38 Sunday

【カブス6-8カージナルス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月5日(日本時間6日)

 4連勝中のナ・リーグ中地区首位・カブスは、4連敗中の同地区3位・カージナルスと対戦。同地区ライバル対決の3連戦の2戦目となったこの試合は、カージナルスが2点ビハインドの八回に5得点のビッグイニングを作り、鮮やかな逆転勝利を飾った。なお、鈴木誠也は追い上げのタイムリー二塁打を放ち、MLB最速でシーズン75打点に到達。同僚の間からはオールスター選出を望む声もあがっている。

 カージナルスがマシュー・リベラトーア、カブスがブルペンデーというマッチアップでこの試合はスタート。初回、カージナルスはトーマス・サジェーシーのタイムリーで2点を先制する。その後、二回にカブスはマイケル・ブッシュ、四回にカージナルスはノーラン・ゴーマンのソロ本塁打で1点ずつ加点。カブスは四回にチャンスを作って内野ゴロの間に1点をかえし、さらに六回にはニコ・ホーナーのタイムリーと暴投でついに4-3と逆転に成功した。

 七回にはカーソン・ケリーにもソロ本塁打が飛び出し、カブスは2点にリードを拡大。逃げ切りを図ったが、今季ここまで安定感抜群だったブラッド・ケラーがカージナルス打線に捕まった。アレック・バーレソンにソロ本塁打、ゴーマンにタイムリーを浴び、さらにヨヘル・ポゾに勝ち越しの3ラン本塁打を被弾。5失点を許したカブスは、八回に鈴木のタイムリー二塁打で追い上げたが、反撃もそこまで。8-6でカージナルスに敗れた。

 カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打1打点。今季の打撃成績は打率.261、24本塁打、75打点、OPS.869となっている。そして八回のタイムリー二塁打によって、MLB最速でシーズン75打点に到達。2023シーズンに記録したキャリアハイの74打点を前半戦の内に更新してしまった。

 自身初となるシーズン100打点、そしてピート・アロンソやエウヘニオ・スアレスといった同リーグのライバルを振り切っての打点王タイトルに向け、期待は高まっている。そして、もう一つの期待は、あすロースターが発表されるオールスターゲームへの選出だ。

 既にファン投票でオールスターのスタメンに選出されているピート・クロウ=アームストロングは「鈴木誠也は絶対にオールスターに選ばれるべき」と、兄貴分の鈴木の選出に太鼓判を押した。そしてクロウ=アームストロングと同じくスタメンを務めるカイル・タッカーも「彼はリーグ屈指の打者の一人だ。アトランタ(オールスターの開催地)でも一緒にプレーしてくれるといいな。彼は今年ずっと素晴らしい活躍を見せている」と、鈴木の選出を望んだ。

 しかし、本人の視界に入っているのはオールスターではない。鈴木はクロウ=アームストロングのコメントについて尋ねられたとき「大丈夫です。もちろん、もし選ばれたら出場したいです。でも、今はポストシーズン進出を目指しています。それが一番重要です」と通訳を介してコメントした。


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