ヤンキースが泥沼の6連敗 投手陣が苦戦中 メッツは4連勝
2025.7.6 12:46 Sunday
【メッツ12-6ヤンキース】ニューヨーク/シティフィールド、7月5日(日本時間6日)
メッツとヤンキースによるサブウェイ・シリーズ3連戦の2戦目は、メッツが本塁打攻勢で大勝。メッツが4連勝でナ・リーグ東地区首位のフィリーズに0.5ゲーム差に迫った一方、ヤンキースは6連敗を喫してア・リーグ東地区首位のブルージェイズから3ゲーム差に後退した。
初回、メッツは1死満塁からブランドン・ニモが今週2本目の満塁本塁打を放ち、4点の先制点をもたらした。ヤンキースも二回にジャズ・チザムJr.の15号ソロで1点を返したが、メッツは二回にスターリング・マルテのタイムリーですかさず追加点。ヤンキースは三回にオースティン・ウェルズの12号ソロで追い上げたが、メッツは五回にピート・アロンソの19号2ランで再び突き放した。
ヤンキースはその後もコディ・ベリンジャーのタイムリー二塁打、アンソニー・ボルピーの本塁打で追い上げを図ったが、メッツはフランシスコ・リンドーアのタイムリーやアロンソのきょう2本目となる20号でダメ押し。最終的に12-6の大勝で、サブウェイ・シリーズ3連戦の勝ち越しを決めた。
ヤンキースは泥沼の6連敗で、一時は2位に対して7ゲームあったリードが、3ゲームを追いかける展開に。「連敗が続くのは決して楽しいことじゃない。野球のシーズンは僕を含め、チーム全員にとって精神的な負担になることが多い。でもマラソンみたいなものだから、諦めずに続けなきゃいけないんだ」と、敗戦投手となった先発のカルロス・ロドンは言葉を絞り出した。
「試合中ずっと、ひたすら追い上げていた」というアーロン・ジャッジのコメントが象徴するように、今のヤンキースに何が足りないかは明らかだ。きょうの試合でも6得点を取り、しかも反撃もできていたように、打線は深刻な問題ではない。
問題は投手陣と守備力だ。ヤンキースの先発投手は過去6試合で防御率8.36(28イニングで自責点26)で、ブルペンもそれほど良くはない(防御率11.65、17イニングで自責点22)。そしてきょうの試合で2つの失策が失点に絡んだように、守備力も足を引っ張っている。
トレードデッドラインまで残り3週間となった今、ヤンキースにとって投手補強は急務だ。先日負傷者リストに入った先発右腕クラーク・シュミットのトミー・ジョン手術も発表され、先発投手陣はさらに手薄になってしまった。シュミットの穴を埋められる先発投手、さらに疲労困憊のブルペンを厚みを加えられる救援投手が必要だ。
なお、一方のメッツも一時は深刻な投手不足に陥っていたが、朗報が舞い込んできた。右ハムストリングスを痛めて負傷者リストに入っていた千賀滉大がダブルAでリハビリ登板を実施。3回2/3を投げ、6安打2四球、4三振、4失点(自責点3)、68球(ストライク44)という内容だった。千賀はマイナーでのリハビリをこの登板限りで終え、来週のロイヤルズとのシリーズで戦列に復帰する可能性もある。