ナショナルズがデーブ・マルティネス監督とマイク・リゾGMの解任を発表
2025.7.7 10:26 Monday
6日(日本時間7日)、ナショナルズはデーブ・マルティネス監督とマイク・リゾGMの解任を発表した。ジェームス・ウッドとマッケンジー・ゴアを筆頭に、若手の台頭が目立つナショナルズだが、6月は7勝19敗と大苦戦。現在、37勝53敗でナショナル・リーグ東地区の最下位に低迷しており、球団は監督とGMの交代が必要であると判断した。
マルティネス監督はナショナルズ史上最長の在任期間を誇り、通算500勝(622敗)も球団史上最多。一方、リゾGMはフロントオフィスのトップとして17年目のシーズンを迎えていた。GM補佐のマイク・デバートロが暫定GMに任命され、暫定監督については7日(同8日)中に発表が行われる予定となっている。
球団オーナーのマーク・D・ラーナーは「我々の家族とワシントン・ナショナルズの球団組織を代表して、マイクとデービーの、球団や街への貢献に対して感謝を申し上げます」とのコメントを発表。「我々の家族は、ワールドシリーズの優勝トロフィーをワシントンD.C.にもたらすという功績も含め、彼らの長年にわたる球団への献身に深く感謝しています。しかし、彼らがこれまでに収めてきた成功に感謝する一方で、現在のフィールド上でのパフォーマンスは、我々やファンが期待していたほどではありませんでした。今は球団にとって極めて重要な時期であり、新たなアプローチとエネルギーこそが、チームを前進させるための最善の道であると信じています」と二人の解任を決断した理由について説明した。
マルティネス監督とリゾGMは、2019年にナショナルズを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた。開幕50試合で19勝31敗とスタートダッシュに失敗したものの、それ以降に巻き返し、最終的には第7戦までもつれたワールドシリーズでアストロズを破った。しかし、ナショナルズはそれ以降、ポストシーズン進出を果たすことができていない。
ナショナルズは2021年から再建をスタートし、マックス・シャーザー、トレイ・ターナー、フアン・ソトといったスター選手とのトレードで球団の将来を担う若手有望株を獲得してきた。その結果、2021年は65勝97敗、2022年は55勝107敗、2023年は71勝91敗、2024年も同じく71勝91敗と負け続けた。
再建期間中に獲得したCJ・エイブラムス、ゴア、ウッドらが着実に成長し、今季は過去4年間よりも高い期待を背負って迎えたシーズンだったが、今のところ、その成果は勝利という形では表れていない。再建期間を終えようとしているチームを次のステップに進めるべく、監督とGMの交代という決断を下した。