レッドソックス・吉田正尚 日本時間10日のロッキーズ戦で復帰か
2025.7.8 09:44 Tuesday
右肩の手術を乗り越え、マイナーで5試合のリハビリ出場を行った吉田正尚(レッドソックス)はすでにチームに合流。9日(日本時間10日)、ロッキーズ3連戦の最終戦で戦列復帰することになりそうだ。
メジャー3年目の今季、吉田はオフに受けた右肩の手術の影響で開幕から負傷者リスト(IL)入り。スター三塁手のアレックス・ブレグマンが新加入し、主砲ラファエル・デバースが三塁から指名打者に移ったため、チームは「守備に就けるようになるまで吉田を復帰させない」という方針を固めていた。
正一塁手のトリストン・カサスが離脱し、デバースがトレードでジャイアンツへ放出されたあともチームの方針は変わらず、吉田は今月に入ってようやくマイナーでのリハビリ出場を開始。試合出場のオプションを増やすため、一塁の守備練習に取り組む姿もみられた。リハビリ出場の5試合では14打数4安打(すべて単打)、打率.286、出塁率.353を記録している。
ロッキーズ3連戦の初戦ではなく、最終戦での復帰が有力視されているのは、相手先発投手の左右が関係している。ロッキーズは初戦に左腕オースティン・ゴンバーが先発し、2戦目は左腕カイル・フリーランドが先発予定。「対右腕要員」としての起用が想定される吉田の復帰を急ぐ理由はないというわけだ。最終戦は右腕アンソニー・センザテラが先発予定であり、吉田は復帰して即スタメン起用されることになるだろう。
吉田のメインの役割は、昨季までと同様に「対右腕用の指名打者」となる見込み。左腕キラーのロブ・レフスナイダーとの併用が有力だ。もちろん、外野手としての出場機会を与えられる可能性もあるが、ジャレン・デュラン、ロマン・アンソニー、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユと外野手が揃っていることを考えると、外野手としての出場機会はそれほど多くならないことが予想される。