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ヤンキースが功労者・ラメーヒューをDFA 首位打者2度、GG4度

2025.7.10 15:57 Thursday

 9日(日本時間10日)、ヤンキースはベテラン内野手DJ・ラメーヒューのDFAを発表。ヤンキースで首位打者、2度のシルバースラッガー、1度のゴールドグラブに輝いた功労者は、近年は故障と不振に喘いでいた。ラメーヒューとヤンキースの契約は2026年まで残るものの、両者は袂を分かつことになった。

 現在36歳のラメーヒューは、メジャー2年目から加入したロッキーズでメジャーリーガーとしての地位を確立。守備力と高打率を残せるヒットツールを武器に二塁の定位置を獲得し、25歳で迎えた2014年に自身初のゴールドグラブに輝いた。

 そして、2016年には首位打者などその後も様々なタイトルに輝き、2019年からFAでヤンキースに加入。2019年は自身初のシルバースラッガー、2020年には首位打者を獲得し、その年のMVP投票で3位に入る活躍を見せた。その活躍を受け、ヤンキースは再びFAとなったラメーヒューに大型契約を提示し、ヤンキースに6年9000万ドルの大型契約で残留することになった。

 しかし、その契約は成功とはいかなかった。2021-23年はレギュラーとして及第点の成績を残したものの、オールスター級だった2019-20年とは程遠いパフォーマンスに終始。2024年からは故障に苦しみ、パフォーマンスはさらに低下した。

 今季は45試合に出場して打率.266、OPS.674と、打撃成績は平均以下。さらに強みだった守備力も落ちた。チーム事情からラメーヒューは三塁を守ることを求められていたが、ラメーヒューは近年の度重なる故障から三塁守備に難色を示していたという。ブライアン・キュッシュマンGMは「いつも回復が本当に大変だと話していた。三塁のポジションを守らなければならないという彼の肉体的な負担が問題だった。ここ数年、多くの怪我と闘ってきた。内野の右側を守ることが、彼にとって今後の最善の道だと強く感じていたんだ」と、その内幕を語った。そして、本人が希望する二塁守備でも、守備指標OAAは-1と全盛期の影は薄れていた。

 ラメーヒューをDFAしたヤンキースは、今月末に控えるトレードデッドラインを前に三塁手の補強を目指すという。ヤンキースは正三塁手だったジャズ・チザムJr.を彼の本来のポジションである二塁に戻すことを決断。当面、三塁手はオズワルド・ペラザら若手で補いつつ、デッドラインではライアン・マクマーン(ロッキーズ)やエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)の獲得を目指す。


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