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好調のツインズがカブスにシリーズ勝ち越し 鈴木は無安打

2025.7.10 14:25 Thursday

【ツインズ4-2カブス】ミネソタ/ターゲットフィールド、7月9日(日本時間10日)

 ア・リーグ中地区3位のツインズはナ・リーグ中地区首位のカブスに2連勝し、3連戦のシリーズ勝ち越しを決めた。第2戦は、先発のデービッド・フェスタとリリーフ投手陣が好投。打線もカブス先発のケイド・ホートンを打ち崩し、4-2で接戦を制した。また、カブスの鈴木誠也は3打数無安打1四球1得点だった。

 ツインズは初回、カブス先発のホートンから2死二塁のチャンスを作り、4番ライアン・ジェファーズが先制のタイムリーヒット。5番カルロス・コレアもタイムリー二塁打で続き、初回に2点を先制する。続く二回には先頭のマット・ウォールナーがライトの特大弾を叩き込み、リードを3-0に伸ばした。

 ツインズ先発のフェスタは、三回まで1安打しか許さない完璧な立ち上がりを見せた。しかし四回、先頭から安打と四球を与え、1死満塁のピンチを招く。6番ダンズビー・スワンソンの三遊間への当たりは、ショートのコレアがダイビングキャッチしたものの内野安打となり、カブスは1点を返した。さらに続く打者の併殺崩れの間に2点目を加え、カブスは2-3と1点差に詰め寄った。

 1点差に詰め寄られたツインズは直後の四回に一、三塁のチャンスを作る。ツインズは2死まで奪われてしまったが、ここで“ダブルスチール”を敢行。1塁走者が飛び出して挟殺でアウトになる間に、狙い通り3塁走者が生還し、大きな4点目の追加点を入れた。

 この2点のリードは、鉄壁のツインズのリリーフ投手陣には十分だった。六回1死で好投していたフェスタを降板させると、そこからダニー・クーローム、ブロック・スチュワート、ルイス・バーランド、そして守護神ヨアン・デュランを投入。4投手は1安打しか許さないパーフェクトリリーフでカブス打線を封じ、ツインズをそのまま4-2で勝利に導いた。

 ツインズは、前回のシリーズで好調のレイズに勝ち越したのに続き、ナ・リーグの強豪・カブスにもシリーズ勝ち越し。借金は2に減り、ポストシーズン進出圏内まで3ゲーム差に詰め寄った。ロッコ・バルデッリ監督も「本当に良い試合ができた」とチームを称賛。鍵を握った四回の得点についても「ロイスのホームスチールは本当に素晴らしかった。(ウォールナーと)ロイスが本当にうまくやり遂げた。あの得点も重要だったと思う。相手が3-2で点を返し、その後、我々が勢いを取り戻したからね」と振り返った。

 ただ、ツインズはチームのスター選手バイロン・バクストンが初回に受けた死球で負傷交代。故障の多さで知られるバクストンだが、今季はここまで大きな故障に見舞われることなく、チームを牽引していた。X線検査の結果は陰性だったというが、バルデッリ監督は「彼は大丈夫そうだ。とはいえ、かなり痛みがあった」とコメント。バクストンは来週に控えるオールスターのホームランダービーに出場予定だが、直前になって暗雲が立ち込めた。

 また、カブスの鈴木は「3番・レフト」でスタメン出場。四回に四球で出塁し、2点目のホームを踏んだ。第3、4打席も鋭いライナーを放ったものの、野手の正面を突き、無安打に終わった。今季の打撃成績は打率.259、OPS.869となっている。


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