カブス・クロウ=アームストロングが球団最速の25本塁打&25盗塁を達成
2025.7.11 08:59 Friday
【ツインズ1-8カブス】ミネアポリス/ターゲット・フィールド、7月10日(日本時間11日)
カブスはピート・クロウ=アームストロングが2本塁打を含む3安打3打点の活躍を見せるなど、自慢の強力打線がツインズ投手陣に14安打の猛攻を浴びせ、8-1で快勝。敵地での3連戦のスイープ負けを回避した。鈴木誠也は「3番・右翼」でスタメン出場して5打数3安打。今季8度目の1試合3安打を記録し、今季の打撃成績を打率.263、OPS.874としている。
二回にニコ・ホーナーのタイムリーで先制したカブスは、三回にクロウ=アームストロングが24号2ランを放つなど、五回までに6点をリード。試合終盤にもクロウ=アームストロングの25号ソロなどで追加点を奪い、先発のコリン・レイは7回3安打1失点、5三振の好投で7勝目を挙げた。
今季すでに27盗塁を記録していたクロウ=アームストロングは、2本塁打を放って今季の本塁打数を25本まで伸ばし、シーズン25本塁打&25盗塁を達成。出場92試合目での達成は、1987年のエリック・デービス(69試合)、2002年のアルフォンゾ・ソリアーノ(91試合)、1973年のボビー・ボンズ(91試合)に次ぐ歴代4番目のスピード記録となった。カブスでは球団史上最速だ。
「そうした名前と肩を並べることができたのは光栄なこと」とクロウ=アームストロング。「エリック・デービスは中堅手として最高のオールラウンド・プレーヤーだったから、そこに加わることができたのは本当に凄い。でも、まだ前半戦は終わっていない。前半戦をいい形で終えて、しっかり首位をキープし、楽しい後半戦を迎えたいね」と語った。
クロウ=アームストロングはメジャー3年目の今季、ここまで92試合に出場して打率.271、25本塁打、70打点、27盗塁、OPS.869の好成績をマーク。「ファングラフス」が算出する総合指標WARではリーグトップの数値を記録し、メジャー全体でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とカル・ローリー(マリナーズ)に次ぐ3位につけている。シーズン5度のマルチ本塁打は、カブスでは2005年のデレック・リー(8度)以来であり、23歳以下では球団史上初めてだ。
ちなみに、カブスの23歳以下の選手の最多本塁打記録は、2015年にナ・リーグ新人王に輝いたクリス・ブライアントの26本。クロウ=アームストロングはあと1本に迫っている。今季ここまでの活躍ぶりを考えれば、ブライアントの記録を塗り替えるのは間違いなく、MVP争いでも大谷翔平(ドジャース)の強力なライバルとなっていくだろう。