ヤンキース・ジャッジがサヨナラ犠飛 1977年パイレーツ以来の大逆転
2025.7.11 11:53 Friday
【ヤンキース6-5マリナーズ】ニューヨーク/ヤンキー・スタジアム、7月10日(日本時間11日)
マリナーズ先発のブライアン・ウーに七回まで無安打に封じられ、七回終了時点で5点ビハインド。ヤンキースがマリナーズ3連戦のスイープを逃すのは、ほぼ確実かと思われた。しかし、八回に3点を返すと、九回にはオースティン・ウェルズの2点タイムリーで同点に。そして、十回に主砲アーロン・ジャッジがサヨナラ犠飛を放ち、大逆転での3連戦スイープを完結させた。
初回無死一、二塁のチャンスを先制機を生かせなかったヤンキースは、二回から七回まで6イニング連続三者凡退。今季開幕から全登板で6イニング以上を投げているマリナーズ先発のウーに快投を許した。
ヤンキース先発のマーカス・ストローマンは二回にコール・ヤングのタイムリーで先制を許すと、四回にはマイルズ・マストロボーニにもタイムリーを浴びて5回6安打2失点。七回には2番手のクレイトン・ビーターがホルヘ・ポランコに14号3ランを浴び、0-5とリードを広げられた。
しかし、八回先頭のジャズ・チザムJr.がチーム初安打を放つと、そこから試合の流れが一変。無死一、三塁からウェルズの犠飛でまず1点を返し、2死1塁から代打で登場したジャンカルロ・スタントンがセンター右への3号2ランを放ち、2点差に詰め寄った。
九回にはマリナーズの守護神アンドレス・ムニョスから2死満塁のチャンスを作り、ウェルズがライトへ2点タイムリーを放って5-5の同点に。十回のマリナーズの攻撃を5番手のデビン・ウィリアムスが三者凡退に抑えると、1死満塁から主砲ジャッジがセンターへの犠飛を放ち、三塁走者のアンソニー・ボルピーが巧みなスライディングでサヨナラの生還を果たした。
七回まで無安打に抑えられ、5点のビハインドを背負っていたチームが勝利するのは、1977年6月24日のパイレーツ以来、実に48年ぶりのこと。ヤンキースは歴史的な大逆転勝利を収め、マリナーズ3連戦を見事にスイープした。