鉄壁ブルペンの活躍でパドレスが接戦制す 松井はピンチでハーパー切り
2025.7.12 15:52 Saturday
【パドレス4-2フィリーズ】サンディエゴ/ペトコパーク、7月11日(日本時間12日)
今季パドレスのリリーフ投手陣はどれほど好調だろうか?11日、エイドリアン・モレホンが代替要員としてオールスター・ゲームに選出されたことで、パドレスは史上初めて3人のリリーフ投手をオールスターに送り出したチームとなった。そして同日、リリーフ投手陣5人の無失点リレーによって、強豪・フィリーズに4-2で勝利。ポストシーズン進出圏内まで0.5ゲーム差に迫った。また、松井裕樹も2番手として登板し、1/3回を無失点に抑えている。
試合はパドレスが新人のライアン・バーガート、フィリーズが今季12先発で防御率1.99と好投中のレンジャー・スアレスと、パドレスにとっては厳しいマッチアップで始まった。フィリーズは二回にニック・カステヤノスの12号ソロで1点を先制したが、パドレスは直後に反撃する。
無死一、三塁のチャンスを作り、7番ホセ・イグレシアスがタイムリー二塁打、さらに内野ゴロの間に逆転に成功。そして2死となってからフェルナンド・タティスJr.がタイムリーを放ち、好投手スアレスから3-1とリードを奪った。
一方のフィリーズは三回、カイル・シュワーバーの30号ソロで1点差に追い上げる。五回には2死一、二塁のチャンスを作ったが、ここでパドレスは継投に移行。2番手として松井を送り込んだ。松井は先頭のシュワーバーを歩かせて満塁のピンチを招いたが、続くブライス・ハーパーを抑え、無失点で切り抜けた。
その後はマイク・シルト監督が「フォー・ホースマン」と呼ぶ4人からなる勝利の方程式、ジェレマイア・エストラーダ、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダム、ロベルト・スアレスが登板。4人は見事にフィリーズの反撃を封じ込め、また同じくオールスター選出のマニー・マチャドのソロ本塁打で追加点を得、パドレスは4-2で逃げ切って勝利した。
今季のパドレスの強みはリリーフ投手陣にある。リリーフ投手陣の防御率はMLB2位につけており、層の薄い打線や負傷者も多い先発投手陣を補っている。昨オフには剛腕のタナー・スコットをFAで失う痛手もあったが、オールスターに選出された26歳左腕のモレホンが成長し、その穴を完全に埋めた。シルト監督は「リリーフ投手陣が正当な注目を集め、正当な称賛と評価を受けているのを見て、本当に嬉しい。モレホンはそれに値する選手だ。本当に嬉しいよ」と喜んだ。
パドレスはワイルドカード3位のジャイアンツまで0.5ゲーム差に浮上。さらにナ・リーグ西地区首位のドジャースの連敗が7に伸び、ドジャースとの差も4.5ゲームに縮まった。