今ドラフトの目玉イーサン・ホリデイを兄ジャクソンが徹底分析
2025.7.12 16:25 Saturday
2025年MLBドラフトがついに13日(日本時間14日)に迫っている。今年の要注目選手は、高校生遊撃手のイーサン・ホリデイだ。オールスター7回選出の名選手マット・ホリデイを父に持ち、2022年ドラフト全体1位指名を受けたジャクソン・ホリデイを兄に持つサラブレッド。イーサンは血統書付きの打撃センスを誇る18歳で、全体1位指名の可能性も囁かれている。仮に全体1位指名を受ければ、史上初めて共に全体1位指名を受けた兄弟となる。目前に迫ったドラフトに向け、兄のジャクソンが弟の「スカウティング・レポート」を作成してくれた。
兄のジャクソンは2022年ドラフト全体1位でオリオールズに指名され、プロの世界へと入った。プロ入り後もその打撃センスを遺憾なく発揮し、ジャクソンは球界No.1と評される有望株に成長。2024年にデビューを飾り、今季は正二塁手として12本塁打、OPS.728と21歳らしからぬ貢献を示している。
名選手の息子であり、ドラフト全体1位指名の超有望株。そのプレッシャーをよく知るジャクソンは「僕は父の期待に応えようと必死だった。だから、イーサンがドラフト1位指名を受けてどんな苦労をするのか、そしてそれが野球の歴史にどんな影響を与えるのか、想像もつかない。きっと彼にとっては大変なことだろう」と、弟のイーサンに寄り添ったコメントを残している。
そして「弟が全体1位指名にふさわしいか?」という質問に対しては、「そう思うよ。彼はあのポジションに立つために、できる限りのことをしてきたと思う」と太鼓判。イーサン・ホリデイという選手について、身近で知る兄だからこその詳しい分析を教えてくれた(評価は20-80のスケール。50が平均)。
ヒット:50
「イーサンが小さい頃からずっと彼の打撃を見てきた。彼はフィールドのあらゆる場所にボールを打つことができ、様々な球種をカバーできると思う。今のところ、18歳の打者だとしたら大きな欠点はないと思うね」
パワー:65
「イーサンのパワー、ボールをものすごく遠くまで飛ばせる能力、そしてそれをコンスタントに続けられる能力には本当に嫉妬するよ。18歳にしてあれだけの強さがあるなんて、本当に羨ましい。彼はこれからもっと強くなるだろうね」
ラン:50
「オフシーズン中、僕とE(イーサン)はランニングに多くの時間を費やし、ランニングのスキル向上に努めてきた。先ほども言ったように、彼はまだ18歳なので、ランニングはいずれ身につくだろう。一生懸命練習すればするほど、ランニングは彼にとって間違いなく武器となり、財産となるだろう」
守備:50
「イーサンみたいにスムーズに投げられたらいいのにと思う時もある。あらゆる角度から投げられる能力や、内野でかなり特別なプレーができる能力には、ちょっと嫉妬するよ。彼は素晴らしい守備手だ。その点が十分に評価されていないと思う。それに、彼はこれからもずっとショートとして活躍できると思う」
肩:55
「ええ、イーサンが18歳で、どこからでも送球できるのも羨ましいね。正直、ガナー(・ヘンダーソン)をすごく思い出すよ。毎日ここでガンナーのプレーを見て、家に帰ってイーサンと一緒にノックを受けられるなんて願ってもない。それに、さっきも言ったように、彼は間違いなく内野に留まれると思うよ」
ジャクソンが与えた弟の各ツールの評価は、「MLBパイプライン」の公式ランキングで与えられた評価と同じだった。ただ、各媒体が大柄なイーサンの三塁転向を予想する一方、ジャクソンはショートとして活躍できると太鼓判を押しているのは興味深い結果となった。