ナショナルズ・小笠原が4回3失点 試合後に3A降格が発表
2025.7.13 13:02 Sunday
【ブルワーズ6-5ナショナルズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、7月12日(日本時間13日)
ナショナルズの小笠原慎之介(27)がブルワーズ戦に先発し、4回を投げて3失点し、1点ビハインドのまま降板。味方がその後逆転して黒星は消えたが、ナショナルズは九回に3失点して逆転サヨナラ負けを喫した。小笠原は2先発で防御率9.45と結果を残せず、試合後にはマイナー降格が発表された。
小笠原は初回、2死から安打を許したものの、捕手ライリー・アダムスが完璧な送球で二盗を阻み、無失点のスタートを切った。ディレン・ライルのソロ本塁打で援護点をもらった二回も、先頭に四球を与えたが、後続を併殺に打ち取って三者凡退。三回は先頭打者から初三振を奪い、再び3人で攻撃を終わらせた。
しかし、新人ブレイディ・ハウスのキャリア初本塁打でリードが2点に増えた四回から、小笠原は調子を崩してしまった。先頭から死球、単打でピンチを招き、ジャクソン・チョウリオにタイムリー二塁打を浴びる。そしてアンドリュー・ボーンにもタイムリー二塁打を許し、2-3と逆転されてしまった。
一方、ブルワーズ先発のブランドン・ウッドラフは負傷明けながら力強いピッチングを披露。五回途中まで投げ、2本のソロ本塁打を浴びたものの、10三振を奪った。
1点のリードを保ったまま、ブルワーズは強固なリリーフ投手陣に試合を託した。逃げ切りを図ったが、ナショナルズがそれに待ったをかけた。八回、抜群の安定感を誇るセットアッパーのアブナー・ウリーベから、ハウスがキャリア2本目の逆転2ラン。小笠原の黒星を消し、試合をひっくり返した。
ナショナルズは九回にも追加点を入れ、2点のリードを守護神カイル・フィネガンに託した。しかし、フィネガンが誤算だった。先頭から四球と単打で走者を溜め、ボーンにタイムリー二塁打を浴びて同点に。そして1死二、三塁となってからケイレブ・ダービンにサヨナラタイムリーを打たれ、1死しか取れずに3失点でサヨナラ負けを許した。
小笠原は球数が56球だったが、四回限りで降板した。4回を投げて3失点(自責点3)、4安打、2三振、1四球と内容は振るわず。カーブとチェンジアップ主体だった前回登板とは異なり、今回は4シームとスライダーを軸に攻めた。前回から空振りは2倍の8度に増え、特にスライダーでは空振り/スイング率が7割を超えるなど、多くの空振りを誘った。しかし、2先発を合計して防御率は9.45と厳しい結果が残っている。
ナショナルズは試合後に小笠原の3Aロチェスターへの降格を発表。投手がマイナーに降格した場合、基本的に15日間は再昇格ができない。小笠原は当面はマイナーでプレーし、再起を期すことになる。