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MLBドラフト直前の注目ポイントは 全体1位はアンダーソンかホリデイか

2025.7.13 18:58 Sunday

 2025年MLBドラフトがついに13日(日本時間14日)に迫っている。本番に向け、注目ポイントをおさらいしておこう。

 最大の争点は、全体1位指名が誰になるのか。全体1位指名権を持つナショナルズは、大学生左腕ケイド・アンダーソンか高校生内野手イーサン・ホリデイの二択に絞ったと考えられている。ナショナルズの後に指名権を持つ球団は、よりリスクが低く、昇格時期も近いであろうアンダーソンが指名されると予想しているようだ。可能性としては、アンダーソンが50~60%、ホリデイが40%と見られる。

 ナショナルズは元々、ハイリスクとされる高校生の指名を躊躇しない傾向にあった。そのため、高校生のホリデイやセス・ヘルナンデスの全体1位指名の可能性が取り沙汰されていたが、ドラフト直前になって今季のカレッジで大活躍したアンダーソンが急浮上。さらに長年チームを率いてきたマイク・リゾーGMが電撃解任されたことで、ナショナルズの方向性を予想するのは非常に難しくなっている。

 そして、ナショナルズの決断に左右されそうなのが、全体2位指名権を持つエンゼルス、全体3位指名権を持つマリナーズだ。両者は共にアンダーソンを第1候補と考えているようで、仮にアンダーソンが全体1位指名された場合、他の選択肢を取らざるを得なくなる。その場合、エンゼルスは大学生左腕のリアム・ドイル、マリナーズは高校生右腕で大きな才能を秘めるヘルナンデスを選ぶかもしれない。

 予想が難しいドラフトにおいて、既定路線と言えそうなのがイーサン・ホリデイがスリップした場合、ロッキーズが彼を指名するシナリオだ。イーサンの父マット・ホリデイもロッキーズでプレーした経験がある。仮にホリデイが全体1位指名を受けた場合、ロッキーズは大学生左腕(アンダーソン、ドイル、ジェイミー・アーノルドのいずれか)か、大学生No. 1内野手のアイバ・アーケットの指名が予想される。

 加えて、上位のラウンドでワイルドカードとなりそうなのが、イーライ・ウィリッツだ。複数の球団の情報筋によれば、ウィリッツはトップ指名かトップに近い順位で指名されるため、比較的安い契約金のオファーを受け入れる用意があるとのこと。ウィリッツはパワーではホリデイに劣るものの、総合力では今ドラフト随一との評価を受けるオールラウンドな高校生ショート。アンダーソン、ホリデイと比べ、才能に遜色はなく、かつ契約金を安く抑えられる(後のラウンドで有望選手を獲得できる)ウィリッツを取る球団が現れれば、ドラフトの様相は一変しそうだ。


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