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ドラフト2日目 アスレチックスがハワイ大・武元一輝を指名 

2025.7.15 15:00 Tuesday

 14日(日本時間15日)、MLBドラフトの2日目が行われ、4巡目から20巡目までの全指名が完了。アスレチックスの19巡目では、ハワイ大の武元一輝が指名を受けた。

 2日目のドラフトで脚光を浴びたのは、全体1位指名権を持っていたナショナルズだった。ナショナルズは全体1位で大方の予想を裏切り、高校生遊撃手のイーライ・ウィリッツを指名。契約金(ボーナスプール)を下位指名に分散させる戦略を採ると見られており、その通りに2日目も有力選手を複数確保した。

 4巡目(全体111位)では高校生右腕ミゲル・サイムJr.を指名。サイムJr.はMLBパイプラインのドラフト有望株ランキングでは86位に入る逸材だったが、111位でそれを確保した。また、5巡目でも高校生内野手のコイ・ジェームズをスティール。ジェームズもドラフトランキング94位に入る好打者であり、ボーナススロット以上の契約金を提示して契約合意を目指すはずだ。大本命と言われたケイド・アンダーソン、イーサン・ホリデイを差し置いてウィリッツを選び、衝撃を呼んだナショナルズのドラフトは成功するだろうか。

 そして、7巡目ではドジャースが変わり種を指名。全体225位で指名した大学生右腕メイソン・エストラーダは、マサチューセッツ工科大(MIT)で航空宇宙工学を専攻する秀才だ。エストラーダは、最速96マイルの4シームと回転数の多いブレーキングボールが持ち味。プロ入りしなければ、野球の強豪校・テネシー大への転校を検討しているという。

 8巡目では、パイレーツが新たなジャレッド・ジョーンズを確保した。先発右腕のジャレッド・ジョーンズを擁する同球団は、今度は一塁手のジャレッド・ジョーンズを指名。ジョーンズは強豪ルイジアナ州立大で活躍した大砲で、ドラフトランキングでは101に入っていた。しかし、予想外に指名は遅れ、全体263位でパイレーツがスティール。メジャーの舞台でジャレッド・ジョーンズの揃い踏みが見られるだろうか。

 そしてアスレチックスは19巡目(全体560位)で、ハワイ大の二刀流・武元一輝を指名した。武元は智弁和歌山高からハワイ大に進学した21歳。今季は投手として15登板で防御率5.75、打者として45試合で打率.256、OPS.653の成績を残していた。日本人選手のドラフト指名は、2023年にホワイトソックスに11巡目で指名された西田陸浮以来。アスレチックスには桐朋高からマイナー契約で入団したばかりの森井翔太郎も在籍している。


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