売り手に回る可能性が高いオリオールズ 菅野智之もトレードが有力
2025.7.18 09:51 Friday
オリオールズは前半戦を43勝52敗の借金9で終え、アメリカン・リーグ東地区の最下位に低迷中。ワイルドカード圏内からも7.5ゲーム差となっており、オールスター・ブレイク明けに怒涛の追い上げがない限り、トレード・デッドラインで売り手に回るのは確実とみられている。ただし、実際にどれくらいの規模で主力選手の放出を行うかは注視が必要だ。
オリオールズが売り手に回る場合、今季終了後にFAとなるライアン・オハーン、セドリック・マリンズ、グレゴリー・ソト、セランソニー・ドミンゲス、ザック・エフリン、チャーリー・モートンといった選手たちは、もれなくトレードの対象となるだろう。今季から1年契約でオリオールズに加入した菅野智之も同様だ。
ほかにも、2027年まで保有期間を残すフェリックス・バティースタ、2026年まで保有期間を残すトレバー・ロジャース、2026年の球団オプションを持つラモン・ローレアーノらもトレードの対象となる可能性がある。ただし、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「オリオールズはバティースタとロジャースへのトレードのオファーに耳を傾けているが、来季再びポストシーズン進出を狙うつもりのため、両投手がトレードされる可能性は低い」と報じている。
トレードが確実な選手の中で、他球団にとって最も魅力的な選手はオハーンとモートンだろう。オハーンは打率.286、11本塁打、34打点、OPS.840で前半戦を終え、メジャー8年目にして初のオールスター・ゲーム選出。特に右腕相手には打率.300、11本塁打、33打点、OPS.893の好成績を残しており、「打てる一塁手」の獲得を狙うチームの補強ターゲットとなりそうだ。
モートンは41歳の大ベテランで、前半戦は20試合(うち14先発)で5勝7敗、防御率5.18に終わった。しかし、5月下旬にローテ復帰を果たしたあとは8先発で5勝0敗、防御率2.76と本来のピッチングを取り戻しており、トレード要員としての価値を高めている。ポストシーズンの経験も豊富であり、獲得に興味を示すチームは少なくないはずだ。