エンゼルスが両軍合計6本塁打の空中戦を制す ウォード22号決勝弾
2025.7.19 11:04 Saturday
【フィリーズ5-6エンゼルス】フィラデルフィア/シチズンズバンク・パーク、7月18日(日本時間19日)
エンゼルスは後半戦の初戦をブルペンゲームで戦い、「先発投手を5人しか起用しない」という記録が96試合でストップ。しかし、打線が3本のアーチなどで投手陣を援護し、後半戦の初戦を勝利で飾った。
オープナーを務めたライアン・ゼファージャンを含め、7人のリリーバーを起用したエンゼルスは、ホルヘ・ソレアとジョー・アデルが本塁打を放ち、五回にはマイク・トラウトのタイムリーで同点に。そして、七回に飛び出したテイラー・ウォードの22号2ランが決勝打となり、強豪フィリーズを6-5で破った。トレード・デッドラインが迫る中、今季48勝49敗で5割復帰にリーチをかけている。
エンゼルスが放った3本塁打の中で最も大きかったのは、やはり七回のウォードの一発だ。同点の場面で打席に入ったウォードは、フィリーズの左腕タナー・バンクスが投じたスイーパーを捉え、左中間スタンドに勝ち越しの22号2ランを叩き込んだ。今季22本塁打はチーム最多、アメリカン・リーグ全体でも5位にランクインする好成績である。
エンゼルスは初回にカイル・シュワーバーの31号ソロで先制されたあと、二回にソレアの11号ソロで追いついたが、三回にブライス・ハーパーの11号3ランで勝ち越された。しかし、四回にアデルの20号2ランで1点差とし、五回にはトラウトが同点タイムリー。トラウトはこの一打で通算996打点とし、マイルストーン達成にまた一歩前進した。
七回にウォードの一発で勝ち越したあと、八回にハーパーの12号ソロで1点差に詰め寄られたが、最後は守護神ケンリー・ジャンセンが締めくくり、6-5で試合終了。ジャック・コハノウィッツがマイナー降格となり、開幕ローテの5人以外の投手が今季初めて先発した試合だったが、合計7人の投手が粘り強く投げ、後半戦は白星スタートとなった。
なお、フィリーズ3連戦の2戦目には菊池雄星が先発予定。チームを5割復帰に導く好投が期待される。