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スアレスのマルチ本塁打でDバックスが大勝 スアレスはリーグ二冠に

2025.7.20 12:51 Sunday

【ダイヤモンドバックス10-1カージナルス】アリゾナ/チェイスフィールド、7月19日(日本時間20日)

 ダイヤモンドバックスはエウヘニオ・スアレスの今季5度目のマルチ本塁打により、カージナルスに10-1で大勝。後半戦最初の2試合に勝利して借金完済にリーチをかけ、プレーオフ圏内まで4.5ゲーム差に迫っている。トレードデッドラインまで2週間を切ったが、ナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックスが買い手に回るのか、売り手に回るのかは不透明なままだ。

 ダイヤモンドバックスは初回からカージナルス先発のソニー・グレイを打ち込んだ。ヘラルド・ペルドモのタイムリーで1点を先制すると、5番スアレスが2死一塁から逆方向へ32号2ランを放ち、3点を先行。二回にも2本のタイムリーで2点を加え、三回には再びスアレスが33号ソロを放って6点目を入れた。

 投げても、先発のライン・ネルソンが6回1失点の好投を見せ、6勝目をマーク。打線はその後も攻勢の手を緩めず、カージナルス投手陣から2桁得点を奪った。スアレスが3打数2安打(2本塁打)3打点の大爆発で強力打線を牽引し、ナ・リーグ本塁打ランキングで大谷翔平(ドジャース)と並ぶ1位タイに、打点ランキングでも鈴木誠也(カブス)を上回る81打点目で1位に立った。

 ダイヤモンドバックスはシーズンを諦めて売り手に回るのか、それともポストシーズン進出の可能性を信じて買い手に回るのか。そのジレンマはチームが息を吹き返したことで、より深刻になっている。

 マイク・ヘイゼンGMは「前にも言ったけど、もう一度言う。もっと良いプレーをする必要がある。トレードデッドラインが迫る今、チャンスは減っている。でも、もっと良いプレーをする必要がある」と語り、チームの再浮上を決して諦めたわけではないようだ。しかし、ここから急激に調子を上げない限り、ダイヤモンドバックスは売り手に回る可能性が高いかもしれない。

 ヘイゼンGMはまた「リーグ内での私たちの立ち位置、そしてブルペンの負傷者数、そしてそこから立ち直るための現実的な可能性について(オーナーと)話し合ってきた」ともコメント。ダイヤモンドバックスは強力打線こそ相変わらずだが、投手陣に負傷者が続出している。特にリリーフ投手陣の深刻な駒不足は変わっておらず、それが買い手に回ることを断念させるかもしれない。

 ヘイゼンは、チームの様々な選手に興味を持つチームがいくつかあると見当はついているものの、見返りがどれほどになるかは詳しく話し合っていないという。ダイヤモンドバックスにはナ・リーグの二冠王であるスアレスをはじめ、一塁手のジョシュ・ネイラー、先発投手のザック・ギャレンやメリル・ケリーなど、トレード市場に出れば引く手数多の選手が揃っている。ダイヤモンドバックスのここ数試合の勝敗には、球界の注目が集まるだろう。


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