リーグ最高勝率のタイガースが6連敗 打線停滞で今季ワーストの連敗
2025.7.20 14:21 Sunday
【レンジャーズ4-1タイガース】テキサス/グローブライフフィールド、7月19日(日本時間20日)
ア・リーグ最高勝率のタイガースはレンジャーズに敗れ、連敗が今季ワーストの6に伸びた。オールスター・ブレイクを挟んで過去11日間で1勝も挙げられず、過去20イニングで挙げた得点はわずか1点。しかし、タイガースの選手たちはこの大型連敗にもかかわらず、まだパニックに陥っていない。
レンジャーズ先発のクマー・ロッカーは、タイガース打線に対して素晴らしいパフォーマンスを見せた。ロッカーは六回途中までタイガース打線をノーヒットノーランに抑え、リーグ有数の強力打線を寄せ付けず。6回1/3で降板し、わずか1安打、5三振の快投だった。
打線もロッカーをよく援護した。7月にマイナー契約で加入したラウディ・テレズが二回に先制の12号3ランを放ち、五回にはコリー・シーガーのタイムリーで4点目を追加。試合を通して4安打にとどまったが、その全てを得点に結びつけた。タイガースは九回にライリー・グリーンの25号ソロで一矢報い、連続無失点を19イニングで止めたが、反撃はそこまでだった。
レンジャーズは5月20日以来となる貯金生活に復帰し、ポストシーズン進出圏内まで2.5ゲーム差に迫った。一方、タイガースは今季ワーストの6連敗を喫し、メジャー最高勝率の座を7月4日以来、久しぶりに明け渡すことになった。
ただ、今季ワーストの大型連敗に喘いでもなお、タイガースナインに焦りの色は見られない。一塁手のスペンサー・トーケルソンは、「野球だからね。あと一振りで状況を好転させ、攻撃のリズムをもっと取り戻せる気がする。最初の90試合は、毎試合重要なヒットが打てていたような気がした。だから、数試合打てなかったからといって、世界が終わるわけじゃないんだ」と、この連敗と打線の不振を分析した。
タイガースがパニックに陥っていないのは、地区2位に大差を付けて独走していることはもちろん、あすの3連戦の3戦目にはタリック・スクーバルが登板することも関係しているだろう。「彼のバックでプレーするのは大好きだ。間違いなく勝利のチャンスが広がると感じるよ」とトーケルソンが語るように、連敗脱出を絶対的エースに託すつもりだ。