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ブルワーズが破竹の9連勝 対ドジャース今季全勝 大谷は33号放つ

2025.7.20 16:52 Sunday

【ドジャース7-8ブルワーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月19日(日本時間20日)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースは、中地区2位のブルワーズに7-8で競り負け、後半戦は連敗スタートとなった。9連勝中のブルワーズ打線の勢いは止まらず、ドジャース投手陣に13安打・8得点を浴びせる猛攻。ドジャースも大谷翔平(31)のリーグトップに並ぶ33号弾などで粘ったものの、1点差であえなく敗れている。

 ブルワーズは三回、ドジャース先発のエメット・シーアンから4点を先制。ドジャースはすぐに大谷の33号2ランなどで追いついたが、ブルワーズは四回にアイザック・コリンズの6号ソロ、六回にケイレブ・ダービンのタイムリーで2点を勝ち越した。

 六回、ドジャースは再び大谷のタイムリーで1点差に詰め寄る。しかし、七回に移籍後好調のアンドリュー・ボーンにタイムリー、八回にはジョーイ・オルティズに7号ソロが飛び出し、ブルワーズは8-5と突き放した。それでもドジャースは食い下がり、八回にトミー・エドマンとミゲル・ロハスに2本のソロが飛び出し、1点差まで反撃。しかし、ブルワーズの守護神トレバー・メギルが九回を締めくくり、ブルワーズは8-7で逃げ切った。

 中地区2位のブルワーズの勢いが止まらない。オールスター・ブレイク前から続く連勝は9に伸び、さらに今季の対ドジャース戦はここまで5戦全勝。仮に20日(日本時間21日)の3戦目にも勝利すれば、2006年のカージナルス以来初めて、レギュラーシーズンのドジャースと6戦以上戦って全勝したチームとなる。

 この試合では、ブルワーズの粘り強さが光った。強力打線を擁するドジャースはブルワーズが得点する度に追撃したが、その度にブルワーズが突き放した。パット・マーフィー監督は「個性が表れるね。キツツキの群れみたいに。試合終了と言われるまで、ずっとつつき続けるんだ」と語る。

 先発したエースのフレディ・ペラルタは決して好調ではなかったが、「3回を投げ終えた瞬間、気持ちが楽になった。あと少なくとも2イニング投げ続けることだけに集中した。これまでの試合の展開で打線がしっかりと仕事をこなしてきたことを知っていたので、彼らが私を支えてくれると確信していた」と、粘りの投球を貫いた。ペラルタはその言葉通りに5回を投げ抜き、ハーラートップの12勝目を手繰り寄せた。

 今季のブルワーズは、チーム最大のスターだった正ショートのウィリー・アダメスと守護神デビン・ウィリアムズが抜け、25勝28敗と苦しいスタートを切っていた。しかし、今やスター軍団・ドジャースを抜き去り、ナ・リーグ2位の勝率をマークしている。マーフィー監督は「ビッグネームは多くないけれど、ハングリー精神を持った選手がたくさんいる。しかも、今もハングリー精神は衰えていない」と語る。

 2打点を挙げた一塁手ボーンは、6月にホワイトソックスからトレードで加入した。移籍前は打率.189、OPS.532と苦しみ、ア・リーグで勝率が最も低いホワイトソックスでもマイナー暮らしを強いられていたが、ブルワーズ加入後に変貌。7月の昇格後は7試合でOPS1.190、12打点と爆発している。1本塁打2得点の活躍を見せたコリンズも、ブルワーズに“発掘”された選手。2022年はロッキーズのAAでもOPS.684(111試合)と目立った選手ではなかった。しかし、ルール5ドラフトでブルワーズに加入後に急成長し、レギュラーを掴み取った。

 ブルワーズはドジャース3連戦のスイープ、そして10連勝をかけ、20日(21日)の試合にはベテラン左腕のホセ・キンタナを送り込む。一方のドジャースは後半戦の初勝利を目指し、レジェンド左腕クレイトン・カーショウを立てる。

 なお、大谷は「1番・DH」の指定席でスタメン出場し、5打数2安打3打点の活躍を見せた。シーズン打率は.274に、OPSは.983に回復している。


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