English Español 韓国語

オリオールズ・菅野が3回2/3を4失点 防御率は今季ワーストに悪化

2025.7.22 14:02 Tuesday

【ガーディアンズ10-5オリオールズ】クリーブランド/プログレッシブ・フィールド、7月21日(日本時間22日)

 オリオールズの菅野智之(35)がガーディアンズ戦に先発登板した。菅野は3回2/3を4失点(自責点3)と苦戦し、防御率は4.54に悪化。オリオールズは三回までに5点を奪ったが、投手陣が打ち込まれ、ガーディアンズとの3連戦の初戦を落とした。

 初回に3点の援護を得た菅野は、先頭から四球と安打を与え、ピンチを招いてしまう。迎えた3番ホセ・ラミレスに対し、4球目の直球が甘く入り、20号3ランを被弾。試合は3-3の振り出しに戻ってしまった。

 菅野は二回も先頭から連打を浴び、四球で無死満塁のピンチに陥った。しかし、ここは2本のポップフライで2死まで漕ぎ着け、3死目もゴロアウトで奪い、無失点で切り抜ける。そして、味方打線に再び勝ち越してもらった三回も、走者を背負いながら無失点に抑えた。

 四回もあっさりと2死まで奪ったものの、2死から失策で走者が出塁。そこから四球で走者を増やすと、5番カルロス・サンタナにタイムリーを浴び、菅野はここで降板した。菅野は3回2/3を4失点(自責点3)、6安打、4四球、4三振の内容で、防御率は今季ワーストの4.54に悪化している。

 その後、オリオールズはリリーフ投手陣が打ち込まれた。2番手コービン・マーティンは1回、1安打、1失点(自責点1)、1四球、1三振、1本塁打、1死球、1ボークという、1913年に自責点が公式記録となってから、史上初の投球成績を記録した。その後、3番手コリン・セルビーも本塁打を浴び、4番手グラント・ウルフラムも3失点を許した。オリオールズは5-10で敗戦している。

 菅野は7月に入ってから1度クオリティ・スタートを記録したものの、それ以外の2登板では苦戦し、月間防御率は7.53に低迷している。菅野は試合後に地元メディアから「相手打線にクセが読まれている可能性」を問われると、「気持ちよくスイングされてしまっている気がする。次の登板までにピッチングコーチと話し合っていきたい」と語った。

 また、トレード・デッドラインが近づき、地区最下位のオリオールズは菅野のようなベテランをトレードに出すことが予測されている。菅野はトレードの可能性について「このチームで勝ちたいし、今日の試合もどれだけ大事か分かっていたので。僕はとにかくこのチームで長くプレーしたい」と語り、オリオールズの愛着を示した。

 現実的には菅野はトレードの可能性が高い。21日(同22日)には「ジ・アスレチック」がカブスの補強ターゲットとして、菅野の名前を挙げている。菅野の次回先発はデッドライン直前の27日(同28日)のロッキーズ戦だが、そこまでにトレードが決まる可能性もあるかもしれない。


spotvnow