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トレードでの補強を狙うカブス 強打者スアレスや右腕ルーゴに興味

2025.7.23 09:27 Wednesday

 11連勝中のブルワーズに抜かれ、ナショナル・リーグ中地区の2位に転落したカブス。打線では三塁が穴となっており、エウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)の獲得に興味を示していることが報じられている。しかし、カブスが最大の補強ポイントに位置づけているのは先発投手。ミッチ・ケラー(パイレーツ)のほか、ロイヤルズのセス・ルーゴやクリス・ブービッチにも興味を示しているようだ。

 6月26日に今永昇太が負傷者リストから復帰し、先発5枚が揃ったカブスだったが、その直後にジェイムソン・タイオンが右ふくらはぎを痛めて離脱。その穴を埋められない状況が続いており、本来タイオンが先発するはずだった3試合は合計31失点を喫して全敗となっている。また、前半戦で好成績を残したマシュー・ボイドやコリン・レイ、有望株ケイド・ホートンにも成績低下のリスクがあり、先発投手の補強が急務だ。

 そうした状況の中、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、カブスがロイヤルズにトレードの打診を行ったことを報じている。ロイヤルズは35歳のベテラン右腕ルーゴが今季終了後にオプトアウトしてFAになる可能性があり、トレード市場で売り手に回ることを決断すれば、ルーゴはトレード要員になるとみられている。また、今季ブレイクしたクリス・ブービッチも来季終了後にFAとなるため、トレードの可能性が取り沙汰されている。

「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、ロイヤルズは「来季以降の攻撃力アップにつながる取引」を望んでいるという。カブスは「MLBパイプライン」の有望株ランキング全体トップ100に4人の野手を送り込んでおり、ロイヤルズの希望に合致する交換要員を提示できる可能性は高い。ロイヤルズが売り手に回ることを決断した場合、一気にトレード交渉が加速していくことになるかもしれない。今後の動向に注目だ。


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