パドレスがアルカンタラ獲得に興味 その一方でシース放出を検討か
2025.7.25 09:56 Friday
限られた予算の中でポストシーズンに進出できるチーム作りを求められているパドレスのA・J・プレラーGM。1つの選択肢として浮上しているのがエース右腕のディラン・シースをトレードで放出し、元サイ・ヤング賞投手のサンディ・アルカンタラ(マーリンズ)を補強することだ。
現在、パドレスはシースに対するトレードのオファーを受け付けているという。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキース、レッドソックス、カブス、メッツなど多くのコンテンダーがシース獲得に興味を示しているようだ。
パドレスは予算制約のほか、ここ数年の大型補強によってマイナーの有望株の層が薄くなっているというチーム事情がある。シースを放出することで複数の若手有望株を獲得し、その有望株を活用して別の補強ポイントをカバーしたいという思惑があるとみられる。
パドレスの最大の補強ポイントは左翼手であり、ジャレン・デュラン(レッドソックス)やスティーブン・クワン(ガーディアンズ)に興味を示していることが報じられている。プレラーGMは球団トップ2の有望株(レオ・デブリーズとイーサン・サラス)の放出を拒否してきた経緯があり、デュランもしくはクワンを獲得するために、シースを放出して有望株を補充するということを考えているのかもしれない。
しかし、パドレスは今季のポストシーズン進出を諦めたわけではなく、シースを放出するのであれば、代わりの先発投手の補強が必要だ。そこで浮上してくるのがアルカンタラであり、パドレスがアルカンタラに興味を示していることが明らかになっている。今季終了後にFAとなるシースに対し、アルカンタラは来季まで(球団オプションを含めると2027年まで)契約が残っている。
シース放出は他球団から「サプライズ」と受け止められているようだが、デュラン、クワン、アルカンタラも含め、プレラーGMは驚きのトレードでチームを強化することになるのだろうか。