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レッドソックスがパドレスからのトレードの申し込みを「すみやかに却下」

2025.7.26 09:40 Saturday

 左翼手が補強ポイントとなっているパドレスはジャレン・デュラン(レッドソックス)の獲得を狙っていることが報じられている。しかし、レッドソックスへのトレードの申し込みは「すみやかに却下」されたようだ。ボストンの地元メディア「MassLive.com」のショーン・マクアダム記者が報じている。

 デュランにトレードの可能性が浮上しているのは、有望株ロマン・アンソニーの台頭や吉田正尚の戦列復帰によって外野手が飽和状態にあるからだ。しかし、デュランがFAになるのは2028年シーズン終了後であり、レッドソックスはあと3年半保有可能。放出を急ぐ必要はなく、ワイルドカード争いに加わっている状況の中、今夏のトレード市場でデュランを放出する可能性は低いとみられている。

 パドレスはデュランを獲得するために、エース右腕のディラン・シース、球団2位(MLB全体21位)の有望株であるイーサン・サラス、さらに有望株1名を加えたパッケージを提示したようだ。しかし、サラスが不振続きで評価を落としつつあることも影響したのか、このオファーはただちに却下された。

 レッドソックスはトレード市場で先発投手の補強を目指しており、シースにも興味を示していることが報じられていた。ただし、補強ターゲットはシースに絞られたわけではなく、マクアダム記者によると、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)にも興味を示しているという。

 シースが半年の「レンタル移籍」であるのに対し、2022年のサイ・ヤング賞投手であるアルカンタラは球団オプションも含めると2027年まで保有可能。レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるクレイグ・ブレスローは今季だけでなく、来季以降の戦いも見据えながら補強プランを練っているのだろう。

 なお、レッドソックスが外野手の人員整理をしなければならない状況であることに変わりはなく、オフシーズンにはデュランのトレード交渉が再び活性化していくことが予想されている。


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