Dバックスのエウヘニオ・スアレスの争奪戦にフィリーズも参戦か
2025.7.27 08:56 Sunday
トレード市場の注目株となっているエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)だが、移籍先の有力候補と目されていたヤンキースはライアン・マクマーンを獲得し、三塁手の補強を終えた。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースとダイヤモンドバックスの希望条件には「大きな開き」があったようだ。では現在、どのチームがスアレスの獲得を狙っているのだろうか。
MLB.comでマリナーズを担当するダニエル・クレーマー記者によると、マリナーズは強打者ジョシュ・ネイラーをダイヤモンドバックスから獲得したあともスアレスの獲得を「最優先事項」に位置づけているという。3年ぶりのポストシーズン進出、そして2001年以来の地区優勝を目指す上で、ネイラーだけでは打線の補強は不十分と考えているようだ。
ほかにはカブスがスアレス争奪戦に加わっていることが報じられており、ブルワーズ、タイガース、アストロズなどを移籍先候補に挙げる声もある。強力打線を誇るカブスだが、三塁手が唯一の弱点となっており、スアレスの獲得に成功すれば、自慢の強力打線はさらにパワーアップすることになるだろう。
そして、新たに浮上してきたのが正三塁手アレック・ボームが負傷者リスト入りしているフィリーズだ。地元メディアの報道によると、ダイヤモンドバックスはフィリーズの有望株右腕ミック・エイベルの登板を視察するためにスカウトを派遣していたという。
ボームは左肋骨の骨折で負傷者リスト入りしており、8月中旬ごろまで欠場する見込み。その穴をスアレスで埋めるというプランだが、ボーム復帰後に問題が生じる。三塁にスアレスを入れると、ボームを一塁やDHに回す必要があり、一塁のブライス・ハーパーやDHのカイル・シュワーバーを外野の守備に就かせる必要が出てくるのだ。右打者の補強を狙っているフィリーズだが、こうしたチーム事情もあり、内野手よりも外野手の獲得に動く可能性が高いとみられている。