新加入マクマーンの活躍でヤンキースが勝利 負傷ジャッジの穴埋める
2025.7.28 09:14 Monday
【ヤンキース4-3フィリーズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、7月27日(日本時間28日)
絶対的主砲アーロン・ジャッジが負傷者リストに入ったヤンキースは、新加入のライアン・マクマーンの攻守にわたる活躍でフィリーズ戦に勝利。ジャッジを2試合欠いたフィリーズとの3連戦のスイープ(3連敗)を回避した。
ヤンキースは二回、先発のカルロス・ロドンがカステヤノスとケンプに本塁打を打たれ、2点を先制されてしまう。しかし、フィリーズ先発の好投手ザック・ウィーラーを相手に打線はすぐに反撃する。
無死満塁のチャンスでマクマーンが2点タイムリー二塁打を放って同点に追いつくと、犠牲フライとトレント・グリシャムのタイムリーでこの回一挙4得点。4-2と試合をすぐにひっくり返した。
ヤンキースはその後もウィーラーを攻め、三回には1死三塁のチャンスを作る。ジャズ・チザムJr.がセンターに放った飛球は犠牲フライには十分かと思われたが、センターのヨハン・ロハスの返球と、それをジャンプして素早いタッチを見せたキャッチャーのJT・リアルミュートの好プレーにより、追加点は防がれてしまった。
ヤンキース打線は二回以降得点できなかったが、それでもこの日のヤンキースのディフェンスには問題なかった。オールスター左腕のロドンは再びケンプに本塁打を浴びたが、本塁打以外では1安打しか許さない粘投。5回1/3を投げ抜き、3失点8三振1四球と試合を作った。
そして、同点タイムリーを放ったマクマーンが、持ち味の守備でもロドンを援護。四回には先頭のハーパーが放った頭上を襲うライナーをジャンピングキャッチすると、五回1死一、二塁のピンチでは三遊間のゴロをスライディングで捕球してから素早く送球し、俊足の打者走者ターナーをアウトにした。
マクマーンの攻守にわたる活躍もあり、ヤンキースはそのまま4-3で逃げ切り。大黒柱のジャッジを失い、地区首位のブルージェイズには5.5ゲームに差を広げられ、3位レッドソックスには1ゲーム差に迫られている。ただ、マクマーンとアメッド・ロサリオを獲得し、トレードデッドラインでは精力的に補強に動いている。この日は新加入のマクマーンが活躍し、早速補強の意義を証明してみせた。
マクマーンは「チームに貢献できることにワクワクしている。今は勝利が何よりも大切だ。バットで結果を残せたのは、いつだって嬉しいことだね」と語った。アーロン・ブーン監督も「彼には攻撃面で大きな可能性を秘めていると思う。それが私たちのラインアップをさらに充実させてくれることを期待している」と、守備力で知られるマクマーンの打撃覚醒に期待を寄せた。