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ロイヤルズがセス・ルーゴと契約延長か 2年4600万ドル

2025.7.28 12:41 Monday

 27日(日本時間28日)、ロイヤルズは先発右腕セス・ルーゴと複数年の延長契約に合意したと、複数メディアが報じた。今季限りでFAとなるルーゴにはトレードの噂が飛び交っていたが、ロイヤルズは2年4600万ドルの延長契約を与え、ルーゴを残留させた。契約はまだ正式に発表されていない。

 現在35歳のルーゴは、昨季から2年3000万ドルの契約でロイヤルズに加入。昨季は33先発、206回2/3を投げて16勝、防御率3.00と、先発再転向2年目でキャリアハイの成績を叩き出した。今季も19先発で防御率2.95と優秀なパフォーマンスは変わっておらず、来季に残る1500万ドルのプレイヤーオプションは破棄確実と見られていた。

 昨季、ロイヤルズはルーゴの活躍もあってポストシーズンに進出したが、今季は27日時点で52勝54敗で地区3位・ワイルドカード7位と停滞。トレードデッドラインを前に買い手に回るのか、売り手に回るのか不透明な立ち位置にあった。そして仮に売り手に回った場合、今オフ限りでFAとなることが確実なルーゴは放出候補と見られていた。

 しかし、ロイヤルズのフロントは借金を抱えているにもかかわらず、買い手に回ることを選択したようだ。26日(同27日)にはダイヤモンドバックスから強打者ランドール・グリチックを獲得。そしてその翌日にはルーゴとの延長契約をまとめ、今季の戦いを諦めない姿勢を鮮明にした。

 ルーゴの契約は2年間に及び、保証額は4600万ドルと言われている。ルーゴは2026年と2027年にそれぞれ2000万ドルと300万ドルの契約金を受け取ることになる。2028年は成績次第で自動更新される2000万ドルベスティングオプション、あるいは1700万ドルのクラブオプション(バイアウトは300万ドル)となる見込みだ。

 ロイヤルズは、エース級の活躍を見せてきた左腕クリス・ブービッチも負傷者リストに入るなど、2年連続のポストシーズン進出に向けて視界は決して良好ではない。しかし、直近2カードでは難敵のカブス、ガーディアンズ相手にシリーズを勝ち越し、ポストシーズン進出圏内まで4ゲーム差に戻してきた。フロントの必死の補強が実を結び、大逆転劇を見せられるだろうか。


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