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レッズがゴールドグラブ賞三塁手のキブライアン・ヘイズを獲得

2025.7.31 09:20 Thursday

 30日(日本時間31日)、レッズはパイレーツとのトレードを成立させ、2023年にゴールドグラブ賞を受賞した名手キブライアン・ヘイズを獲得した。対価としてリリーフ左腕のテイラー・ロジャースとプロスペクト遊撃手のサミー・スタフラの2選手に加え、金銭をパイレーツへ譲渡している。

 ヘイズはメジャー4年目の2023年に打率.271、15本塁打、61打点、OPS.762とキャリアハイの成績を残し、もともと定評があった守備面ではナショナル・リーグ三塁手部門のゴールドグラブ賞を受賞。しかし、2024年はOPS.573、今季もOPS.569と打撃面の伸び悩みが続いていた。

 レッズのテリー・フランコーナ監督は「彼は球界で最高の守備力を持つ選手かもしれない」とヘイズの守備力を高く評価。ニック・クロールGMは「エリート級の守備力を持つ選手を獲得する機会はなかなかないから興奮しているよ。彼は強い打球を打っているし、スイングの判断も悪くない。ボール球に手を出す機会は少ないし、空振りも多くない。逆方向を狙う打撃が目立っているが、2年前のように強い打球を打つことを心掛ける必要があるかもしれない」と語り、打撃の改善に着手することを示唆した。

 ヘイズはパイレーツと8年7000万ドルの長期契約を結んでいたため、その契約が2029年まで残っている(2030年は球団オプション)。ヘイズの打撃成績が2023年の水準まで戻れば、この契約はレッズにとって「お買い得」なものとなるだろう。

 レッズはヘイズの加入に伴い、ノエルビ・マルテを三塁から右翼へコンバートすることが予想されている。マルテは今季、右翼手として3試合(うちスタメン1試合)に出場。ここ最近は試合前に右翼の守備練習に取り組んでいた。

 ロジャースは今年1月にジャイアンツから加入したベテラン左腕。今季は40試合に登板して防御率2.45をマークしていた。双子の弟であるタイラー・ロジャースもジャイアンツからメッツへのトレードが決まっており、双子の兄弟が同じ日に移籍することになった。

 スタフラはMLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングでレッズの9位にランクインしていた遊撃手。今季はマイナー1Aで88試合に出場し、打率.262、4本塁打、48打点、28盗塁、OPS.804を記録している。

 レッズは現在、ナ・リーグのワイルドカード争いで4位につけており、2020年以来5年ぶりのポストシーズン進出を狙っている。トレード市場では買い手に回り、引き続き戦力アップを目指す。


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