メッツがさらなるブルペン補強 カージナルスの守護神ヘルズリーを獲得
2025.7.31 09:49 Thursday
ジャイアンツからタイラー・ロジャースを獲得したばかりのメッツがさらなるブルペン補強に動いた。30日(日本時間31日)、メッツはカージナルスの守護神ライアン・ヘルズリーを獲得したことを発表。ヘスス・バイエズ、ネイト・ドーム、フランク・エリサルトという有望株3選手とのトレードとなった。MLBパイプラインの球団別プロスペクト・ランキングではバイエズが8位、ドームが14位にランクインしていた(エリサルトは圏外)。
ヘルズリーは昨季カージナルスの球団記録となるシーズン49セーブをマークした剛腕リリーバー。今季は36試合に登板して36イニングを投げ、3勝1敗21セーブ、防御率3.00、41三振を記録している。「ポストシーズンに出られるのはいつが最後になるかわからないから、10月にプレーしたいんだ」と語り、コンテンダーへの移籍を望んでいたが、希望通りにナショナル・リーグ東地区の首位に立つメッツへの移籍が実現した。
メッツには絶対的守護神のエドウィン・ディアスがいるため、今季終了後にFAとなるヘルズリーはクローザーではなく、セットアッパーの役割を担うことになるとみられる。今季のヘルズリーは昨季ほど支配的なピッチングを見せているわけではないが、自慢の剛速球(平均99.3マイル)と切れ味抜群のスライダーは健在であり、ヘルズリーからディアスにつなぐ「勝利の方程式」は他球団の脅威となりそうだ。
バイエズはドミニカ共和国出身の20歳の遊撃手。今季はマイナー1Aと1A+で合計75試合に出場し、打率.242、10本塁打、42打点、7盗塁、OPS.722を記録している。
ドームは2024年ドラフト3巡目(全体82位)指名でプロ入りした22歳の右腕。今季はマイナー1Aと1A+で合計18試合(うち17先発)に登板して62回2/3を投げ、3勝5敗、防御率2.87、77三振をマークしている。
エリサルトは2024年ドラフト19巡目(全体563位)指名でプロ入りした23歳の右腕。今季はマイナー1Aと1A+で合計20試合(うち7先発)に登板して56回1/3を投げ、4勝5敗、3ホールド、防御率3.04、65三振という成績を残している。