レッドソックスが投手補強 カージナルスからベテラン左腕マッツを獲得
2025.7.31 14:00 Thursday
30日(日本時間31日)、レッドソックスはカージナルスとのトレードで34歳のベテラン左腕スティーブン・マッツを獲得したことを発表した。トレードの対価としてマイナーリーガーのブレイズ・ジョーダンがカージナルスへ移籍する。
マッツは自己最多の14勝を挙げた2021年シーズン終了後にFAとなり、総額4400万ドルの4年契約でカージナルスに加入。しかし、移籍後は肩や腰の不調に悩まされ、3年間でわずか10勝と思うような活躍ができなかった。
契約最終年の今季は32試合(うち2先発)に登板して55イニングを投げ、5勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率3.44、47三振を記録。先発、ロングリリーフ、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなせる「便利屋」としてトレード市場でも注目を集めていた。
新天地レッドソックスでも引き続き「便利屋」としての起用が有力。主にロングリリーフを担当することになるとみられるが、必要に応じて谷間の先発や試合終盤のリリーフを担うケースも出てくるだろう。レッドソックスにとっては投手陣の層に厚みをもたらすという点で、意味のある補強になったと言える。
カージナルスへ移籍するジョーダンは2020年ドラフト3巡目(全体89位)指名でプロ入りした強打の内野手。今季はマイナー2Aと3Aで合計88試合に出場し、打率.308、12本塁打、62打点、OPS.872をマークしている。
来季からカージナルスの編成本部長に就任することが決まっているハイム・ブルーム(現在の肩書はアドバイザー)にとって、ジョーダンはレッドソックス時代に自身がドラフトで獲得した選手であり、将来の主軸候補として育成していくつもりなのだろう。