ブルージェイズがCY賞右腕ビーバーを獲得 手術からの復帰目指す
2025.8.1 06:51 Friday
31日(日本時間8月1日)、ブルージェイズが2020年サイ・ヤング賞投手のシェーン・ビーバーをガーディアンズから獲得。ビーバーは目下、トミー・ジョン手術からの復帰を目指し、マイナーで既に4回のリハビリ登板を行っている。ア・リーグ東地区首位を走るブルージェイズは、逃げ切りのために先発ローテーションに実績ある右腕を加えた。
現在30歳のビーバーは、健康であれば球界屈指の先発投手として知られる。2020年は防御率1.63を記録し、サイ・ヤング賞を受賞した。その後もガーディアンズのエースとして活躍し続けていたが、2024年4月に右肘を負傷し、トミー・ジョン手術を受けた。
ブルージェイズの先発ローテーションは、ケビン・ゴーズマンを筆頭に実績あるベテランが名を連ねる。しかし、先発ローテーションの防御率はMLB24位と、ポストシーズンを勝ち抜く上では不安が残るクオリティだった。仮にビーバーが健康を取り戻せば、大きな補強となる。リハビリの経過は良好で、残りのリハビリ登板は2、3度と見られている。
一方、ガーディアンズは今季54勝54敗と勝率5割を保っているが、トレード市場では売り手に回ることを決断し、生え抜きエースのビーバーとも袂を分かった。ビーバーは来季1600万ドルのプレイヤーオプションを残し、そのオプションがビーバーによって破棄されれば、球団には400万ドルのバイアウトが発生する。低予算球団のガーディアンズにとっては少なくない出費だ。今季を諦めたガーディアンズは、来季ビーバーが本格復帰を果たすことを期待する以上に今夏トレードして対価を得ることを選択した。
対価としてガーディアンズに移籍するのは、22歳の先発右腕カール・スティーブン。2024年ドラフト2巡目でブルージェイズに入団したスティーブンは今季大ブレイクを果たした。シングルAから既にダブルAへと昇格し、3階級で18登板(17先発)で防御率2.06を記録した。