アストロズがコレアを三塁手として呼び戻し 好打のサンチェスも獲得
2025.8.1 09:02 Friday
31日(日本時間8月1日)、アストロズがツインズから内野手カルロス・コレア、マーリンズから外野手ヘスス・サンチェスを獲得。正三塁手イーサク・パレイデスの今季全休が決まり、アストロズに7年間在籍したコレアを三塁手として呼び戻し、弱点の外野にも好打のサンチェスを加えた。
現在30歳コレアはかつて2012年ドラフト全体1位でアストロズに入団し、アストロズの黄金期形成に大きな役割を果たした実績がある。その後、FAでツインズに加入後も活躍していたが、今季は打率.267、OPS.705、7本塁打と不振に苦しんでいた。
ツインズもチームリーダーであるコレアの不振と歩調を合わせるように振るわないシーズンを送り、トレード市場では売り手に回ることを決断していた。コレアは「フロントオフィスと何度か話し合ったが、(2023年の)プレーオフ進出後に私が考えていたような方向には進んでいなかった。彼らも私を移籍させる時期が来たという点で同意した」と語り、両者の合意のもとトレードが進んだ。
全球団に対するトレード拒否権を持つコレアは「私は移籍を許すチームは1チームだけ」と、古巣アストロズへの移籍を希望。アストロズも正三塁手だったパレイデスが右ハムストリングの負傷で今季全休となり、ノーラン・アレナドら内野手の補強を模索していた。ツインズとのトレードは30日(同31日)の時点で暗礁に乗り上げたと報じられていたが、デッドライン当日に急転直下で合意となった。
コレアの対価は、26歳の左腕マット・ミカルスキーのみだった。ミカルスキーは「MLBパイプライン」が発表する球団の有望株ランキング・トップ30に入っておらず、今季も1Aで防御率5.68と振るわない。ツインズにとっての目的は若手を対価として得ることではなく、6年2億ドルのコレアの契約をサラリーダンプ(チーム総年俸の削減)することにある。コレアの契約の残り9600万ドル(約144億6500万円)の内、ツインズが負担するのは3300万ドルのみで、アストロズが残り契約の大部分を負担することになる。
さらにアストロズは古顔を呼び戻しただけではなく、補強ポイントだった外野手もトレード。投手有利な本拠地でプレーしながら10本塁打、OPS.740をマークしているサンチェスを獲得した。サンチェスの対価として、新人の先発右腕ライアン・ガスト、アストロズの球団13位有望株である内野手チェイス・ジャロウスキー、1Aでプレーするエスミル・バレンシアをマーリンズに送っている。