English Español 韓国語

ロイヤルズが4カード連続で勝ち越し 延長でブルージェイズに勝利

2025.8.4 09:15 Monday

【ブルージェイズ4-7ロイヤルズ】トロント/ロジャースセンター、8月3日(日本時間4日)

 ロイヤルズはブルージェイズとの3連戦の最終戦を制し、勝率5割に復帰。借金を抱えながら買い手に回ったトレードデッドラインにおける積極補強の効果が現れ、ポストシーズン進出圏内まで3.5ゲームに差を縮めた。

 二回、ブルージェイズはロイヤルズ先発のルーゴから満塁のチャンスを作り、マイルズ・ストローのタイムリーで1点を先制。しかしその際、ロイヤルズは進塁を狙った走者を誘い出してアウトにし、それ以上の失点を防いだ。

 四回にはロイヤルズも、ブルージェイズ先発のクリス・バシットから満塁のチャンスを作り、新加入マイク・ヤストレムスキーの犠牲フライで同点に。しかし、後続を打ち取られ、勝ち越しとはならなかった。

 そして五回、ブルージェイズは2死二塁のチャンスで、ジョーイ・ロパーフィードが勝ち越しのタイムリー。菊池雄星の対価として加入した26歳は、打撃好調で定位置を獲得し、さらに上位打線にも定着しつつある。7球粘ってからルーゴに投じられた甘いスイーパーを見逃さず、2番に据えられた期待に応えた。

 1点のリードを手にしたブルージェイズは、デッドラインで補強したルイス・バーランドに八回を託した。しかし、バーランドは2死からボビー・ウィットJr.とビニー・パスカンティーノに連打を浴び、救援失敗。試合は2-2の振り出しに戻り、結局タイブレークに突入する。

 ロイヤルズ打線はタイブレークの10回に爆発。先頭のカイル・イズベルがタイムリー二塁打でまず勝ち越すと、代走から入っていたタイラー・トルバート、敵失、犠牲フライで一挙5点を畳み掛けた。最終回を任された守護神カルロス・エステベスは2点を失いながら、7-4でブルージェイズから逃げ切り。ロイヤルズはブルージェイズ3連戦に勝ち越し、これで4カード連続の勝ち越しとなった。

 買い手に回るというアグレッシブな判断が、ロイヤルズにとって実を結びつつある。デッドライン1週間前の時点で3つの借金を抱え、ロイヤルズより成績が良いチームでも売り手に回るチームもいた中、ロイヤルズは積極的に動いた。放出候補と言われていたルーゴとは延長契約を結び、ベテランの外野手、そして若手先発を複数獲得した。

 そしてロイヤルズは直近4カード連続で勝ち越し、さらにはア・リーグの中で最も勢いがあるチームのひとつ、ブルージェイズにも敵地で勝ち越した。ロイヤルズは4日(同5日)から敵地でレッドソックスと3連戦を戦う。5.5ゲーム差離れるワイルドカード1位のレッドソックスを直接対決で叩ければ、一気に上位浮上が見えてくる。


spotvnow