ウォードのサヨナラ弾でエンゼルスがサヨナラ勝ち
2025.8.4 10:20 Monday
【エンゼルス8×-5ホワイトソックス】アナハイム/エンゼルスタジアム、8月3日(日本時間4日)
エンゼルスは大方の予想に反し、トレードデッドラインで売り手に回らなかった。それは若い中心選手たちにシーズンの終盤に意味のある試合をプレーするのがどのようなものなのか経験してもらいたいと考えていたからだ。しかし、ホワイトソックスとの3連戦の最初の2戦に連敗。この日も五回までで5-0と劣勢に立たされた。しかし、エンゼルスはそこから反撃し、最後はテイラー・ウォードのサヨナラ3ランで今季最大の逆転劇を完結させた。
エンゼルスは先発のジャック・コハノウィッツが崩れ、初回にコルソン・モンゴメリーに3ランを浴びるなどして4失点。三回にもモンゴメリーに5失点目のタイムリーを献上した。コハノウィッツは六回まで投げ切ったが、9安打を浴びる苦しい内容で、5失点を喫して降板する。
しかし六回、エンゼルスは先頭のザック・ネトが16号ソロで口火を切り、さらに四球とマイク・トラウトの二塁打でチャンスを演出。そこにウォードのタイムリーと暴投が絡み、3点を返した。
そして七回、負傷者リストから復帰した新人クリスチャン・ムーアの安打から、ヨアン・モンカダも続き、ネトが2点二塁打で同点に。ネトの3安打1得点の活躍で、一気に5-5に追いついた。
同点の九回、1死からノーラン・シャニュエルが二塁打を放ち、続くトラウトは申告敬遠で一、二塁に。打席に入ったウォードは低めの変化球を仕留め、レフトスタンドへ26号サヨナラ3ランを放った。エンゼルスは序盤の5点差をひっくり返し、8-5でホワイトソックスにサヨナラ勝利。スイープ(3連敗)を免れ、借金を4に減らした。
サヨナラ本塁打を放ったウォードは、デッドライン前までは有力な放出候補と見られていた。しかし、自身がプロ入りから一筋のエンゼルスに残留できたこと、そしてエンゼルスが売り手に回らなかったことを今は喜んでいる。「素晴らしい。自分たちにそういう(売り手に回らない)自信があるのは間違いなく良いことだし、あとはフィールドでそれを実現するだけだ」と、ポストシーズン争いに向けて意気込みを語る。
依然としてポストシーズン進出圏内には5.5ゲーム差と、状況が厳しいことには変わりない。それでもネトは「これは大きな出来事だ。これでこれまでの勢いが変わるといいね」と語る。エンゼルスは今季「ポストシーズン進出から最も遠ざかっているチーム」の不名誉な称号を返上できるだろうか。